リーグ連覇を達成し、ヤクルトを下して26年ぶりの日本一に輝いたオリックス。打線の中軸を担った吉田正尚がポスティング・システムでメジャー挑戦を目指したことで戦力ダウンは必至だったが、FAで西武・森友哉の獲得に成功した。スポーツ紙デスクが移籍の経緯を振り返る。
「巨人が獲得に向けて調査をしていたが、森は興味を示さなかったようです。オリックスとは早い段階で相思相愛でしたね。森が入団会見で、自分に合ったチームカラーで、伸び伸びできる環境でオリックスを選んだと話していたことが印象的でした。オリックスは若手を中心にベンチに活気があるのに対し、巨人は原辰徳監督の顔色を窺って選手たちがプレーしているように感じる。最近の選手たちは金銭面ではなく、自分が輝ける環境を重視している。巨人が他球団の4番打者やエースを好条件で集めていた一昔前とは時代が違います」
原監督は10月下旬に球団OBの岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア」にゲスト出演した際、「我々のチームの若手、あるいはドラフト。そういうことでチームを作っていこうとやってきたんですけど、やっぱりなかなかそれだけでは若い連中を伸ばす、色んなことがあるがそれだけではなかなか無理だと」と語った上で、「外国人にしても、戦力補強という点においては非常に重要な作業だと思いますね。今までジャイアンツはほとんどお金を使ってないから、今年は少し戦力補強という点で少々貯金もあるようなので使ってくれるということです。楽しみに」と予告していた。