毎年12月に発表される「ユーキャン新語・流行語大賞」で今年、大きな話題を集めたのが、なかやまきんに君の「ヤー!パワー!」のノミネート。惜しくも大賞は逃したが、2022年に一大旋風を巻き起こした。お笑い界には流行語大賞にノミネートされた芸人が何人もおり、2005年に「フォー!」でトップテンに入ったレイザーラモンHGもその1人。HGが当時のフィーバーぶりを振り返る。
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2005年は大忙しで、授賞式も仕事で2時間半遅れの到着でした。「クールビズ」で受賞した小池百合子環境大臣(当時)を待たせた格好で会場に到着。「絶対に小池さんに絡まないで」と念を押され、集合写真も端と端で、本当に絡みナシでした(笑)。
最初に「ハードゲイ」キャラで出演した全国ネットのテレビ番組は2005年2月の『爆笑問題のバク天!!』(TBS系)で、夏ごろから仕事が一気に増えて、そこからは何をやってもウケまくりでしたね。大御所の方の前で腰を振っても大ウケ!! 細木数子さんとデヴィ夫人には怒られましたけど(笑)。
腰を振らない日はなく、全盛期は1分間で360回も振りました! しかも、その年の11月からはプロレスデビューして、ますますハードに……。大みそかは昼にさいたまスーパーアリーナでプロレスの試合をして、そこから志摩スペイン村に行ってカウントダウンイベントに出演、さらにヘリコプターで東京に戻って生放送をハシゴするという超ハードスケジュールでした。
昔は「一発屋芸人」で括られたり、「フォー!!」がイヤな時期もあったりしましたが、今はブレイク時と同じようにいつでもどこでも全力です! 「一発屋」ってネガティブな言葉として捉えられるかもしれないですけど、「数多の芸人の中で選ばれた人間なのだ」とポジティブに考えられるようになりました。
今年は芸人発のノミネートがまさかの(なかやま)きんに君だけだったので、来年はもっと多くの芸人からパワーワードが出てほしいですね!!
取材・文/常井宏平
※週刊ポスト2022年12月16日号