スポーツ

2026サッカーW杯、出場枠32→48への変更と北中米開催が日本に有利に働くか

日本代表を率いた森保一監督(時事通信フォト)

4年後のW杯米国・カナダ・メキシコ大会は何が違う?(時事通信フォト)

 2022ワールドカップ(W杯)カタール大会で、世界の強豪国とも渡り合えることを証明した日本代表。日本サッカー協会は「2050年にW杯優勝」を目標に掲げているが、むしろ4年後のW杯米国・カナダ・メキシコ大会こそ日本が優勝しやすい様々な要因が重なることが見えてきた。

 これまでのW杯は強豪揃いの南米勢とヨーロッパ勢が高い“壁”となっていたが、今大会は“番狂わせ”が相次いだ。

 過去4回優勝のドイツ、2回のウルグアイ、前回3位のベルギーは1次リーグで敗退した。代わりに台頭したのがアジア勢だ。1次リーグではサウジアラビアが優勝候補のアルゼンチンを破り、韓国もポルトガルを撃破。日本、韓国、オーストラリアが決勝トーナメントに進んだ。アジア3か国が1次リーグを突破したのは、史上初だった。

 アフリカ勢も奮闘し、カメルーンが優勝候補の大本命であるブラジルを下すと、モロッコは1次リーグを1位通過し、決勝トーナメントではスペインを破った。

 こうした勢力図の変化は日本の大躍進に現実味を持たせる。サッカージャーナリストの財徳健治氏が語る。

「FIFAランキング3位のアルゼンチンが51位のサウジアラビアに負けたことが象徴的ですが、今やランキングの差と試合結果が必ずしも一致しなくなった。今大会で、トップ10以内のチームを倒すことは不可能ではないことが証明されたわけです」

 現在のFIFAランキング上位は、1位ブラジル、2位ベルギー、3位アルゼンチンと、やはり南米とヨーロッパ勢が占める。この牙城を崩すのは容易ではないことは事実だ。だが上位国が4年後も盤石であるかどうかは不透明だという。スポーツ紙記者が語る。

「1次リーグで敗退したベルギーは30歳以上のベテランが多く、チーム内の不和が報じられており、後を引く可能性があります。アルゼンチンは長くチームを牽引したメッシ(35)が代表引退を示唆しており、その穴は大きい。日本に勝利したクロアチアも不動のエースだったモドリッチ(37)の引退が濃厚で、チームの再生に時間がかかりそうです」

“相手の戦術に柔軟に対応する”森保流サッカーにさらに磨きがかかれば、付け入る隙もありそうだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン