2023年の映画界は、人気作が目白押しとなるか──。年明け早々話題作がラインアップされている。1月27日公開予定の『レジェンド&バタフライ』は、主人公の織田信長を木村拓哉(50才)が、信長の正室・濃姫を綾瀬はるか(37才)が演じる。2022年11月に開催された『ぎふ信長まつり』で信長に扮した木村が騎馬武者行列に参加すると、沿道には約46万人が押し寄せた。
同作は東映設立70周年を記念して製作された作品で、総製作費は約20億円という。2021年夏の撮影では、想定外の苦労もあった。
「クランクイン直前に綾瀬さんが新型コロナに感染し、撮影開始が約2週間遅れました。撮影開始後も、後遺症に悩まされる綾瀬さんに工藤静香さん(52才)から気遣いと激励のメッセージが届けられたそうです」(芸能関係者)
2023年中公開予定の『春に散る』は、沢木耕太郎氏の小説が原作。佐藤浩市(61才)と横浜流星(26才)の新旧俳優がW主演を務めることでも話題だが、さらに注目なのが、かつて佐藤に恋心を抱いていたヒロイン役の山口智子(58才)。意外なことに、自身27年ぶりの映画出演になる。
海外からは、2023年、設立100周年を迎える米ウォルト・ディズニーが『リトル・マーメイド』を初実写化。日本では7月に公開が予定されている。
アリエルを演じるハリー・ベイリー(22才)が黒人であることが注目された。ディズニーは、人種や肌の色ではなく、彼女の歌唱力と表現力を評価してアリエル役に決めたと明かした。映画紹介人としても活動する、お笑いコンビ・ジャガモンドの斉藤正伸さんが語る。
「近年、ディズニーは時代の変化に合わせて“価値観の再構築”を進めています。例えば、『アラジン』のアニメ版はクライマックスでアラジンが国王になりましたが、2019年の実写版ではプリンセス・ジャスミンが国王になりました。
アニメ版の『リトル・マーメイド』は、アリエルが王子の容姿に一目惚れする描写がありますが、“外見至上主義”にも逆風がありますから、ふたりの恋について、別のストーリーが描かれる可能性もあると思います」