今年8月に銀座のクラブホステス女性に対する「性加害」が報じられた香川照之(57)。その後自身がMCを務める情報番組『THE TIME,』(TBS系)で謝罪したものの騒動は収まらず、9月には同番組ほか数々の番組や、トヨタイムズなど多数抱えていたCMから降板となった。
そんな香川だが、12月6日、東京・歌舞伎座での市川海老蔵(45)の襲名披露公演「十三代目襲名市川團十郎白猿襲名披露興行『十二月大歌舞伎』」の昼の部「鞘當(さやあて)」で「市川中車」として俳優復帰した。
従兄弟の市川猿之助(47)と一日ずつ交互の出演で江戸の粋な町人を演じた香川には、久々の登場とあってか客席からは「澤瀉屋!」と大向こうが飛び、大きな拍手に包まれた。梨園関係者はこう言う。
「今回の復帰は、世論を気にして香川の出演を渋った松竹(歌舞伎の興行を行っている会社)に“盟友”である海老蔵さんが猛プッシュし実現したと言います」
新・團十郎からの後押しもあり、見事、歌舞伎界へと返り咲いた香川だが、地上波の復帰はいまだ「前途多難」。そんな香川に熱視線を向けているのがNetflixだという。芸能関係者がこう話す。
「香川さんの性加害報道は地上波の視聴者層に予想以上の嫌悪感を与えたため、どの局でも『まだ戻すのは難しい』と考えている。ですが、有料サービスであるネトフリは『世間のイメージ』を気にしなくてもよいため、スキャンダルを起こした人でも起用できる。香川さんの演技力は折り紙付きですし、映像作品としての復帰第1弾となれば間違いなく話題になるので、ネトフリ側が猛アプローチしていると言います。
ネトフリというと一時は地上波に比べ『都落ち』というイメージがありましたが、現在は立場は逆転。ネトフリは制作資金も宣伝費も膨大で、社会現象を起こすレベルの話題作も多い。ギャラの高さはもちろんのこと、各局でCMも大量に打つため俳優たちの露出も増え、芸能事務所も『効率がいい』と活動の場をシフトしていっているのです」