「会社の新人研修用の素材をエクセルで作っています。パソコンを使って作業するのは初めて。ブログとかは携帯で書いているので。
今回、たまたま知り合いのエンジニアの方からパソコンの使い方を教わる機会があって、その方が今の仕事を紹介してくれました。夏から始めてまだ半年経っていませんが、毎日新しいことを吸収して身につけられるので面白いですね」
自宅で時間を調整しながら働く、今どきの在宅ワークだそうで、週5日、朝7時や8時から、1日約7時間働いているという。
「自宅だとダラダラする? そんなことはないです。自分がやったものを会社の人に見てもらって評価されたいので。それに、自分で働く時間を調整できる仕事はありがたい。やっぱり子育てが優先ですからね。子どもが学校から帰る夕方4、5時の前に仕事を終えて、夕飯を作って食べさせた後、息子の横で勉強をみているんです」
今井さん、案外、教育ママ!?
「そういうわけじゃないんですけど(笑)、進路を早めに決めないといけないですよね。私は自分が破天荒に生きてきて大変だったので、息子にはちゃんと勉強して、できるだけ道を広げてあげたいと思っています」
そういえば、子どもをスノーボーダーにしようとは思わなかったのか。
「なってほしい気持ちはなくはなかったんですけど、危険がいっぱいありますし、プロで食べていけるのはほんの一握り。厳しい世界ですから、英才教育はしませんでした。息子は趣味でスノーボードをやりますし、興味ももっています。でも、今から目指すには遅いですしね。
私としては、将来は自衛隊員になってほしい。お国のために命をかけて働くのってやり甲斐がありますよね。肉体的にも精神的にも鍛錬をするのは良いことでもあるので。本人はYouTuberになりたいと言っていますけど(笑)。『もうちょっと他も見ようか』って保留にしています」
自身はトリノ五輪後、結果を出せなかった苦しさから引きこもり、しばらくスノーボードから離れていた。
「五輪の頃の自分の写真や映像を見ると、目が引きつって顔がこわばっている。親に認められたい一心で、ほかのいろんな感情を殺してやっていたので、あの頃に戻りたいとは思わないです」