ウィンタースポーツのシーズンがやってきた。振り返れば、この2月に北京で行われた冬季五輪での日本人選手の活躍は素晴らしかった。スノーボードやスピードスケート、フィギュアスケートなどで力を発揮していたが、スノーボードといえば、2006年のトリノ五輪に出場した今井メロさん(35)が思い出される。トリノ五輪後、結婚・離婚、整形などで世間を驚かせてきた。最近はどうしているのか、今井さんに聞いてみた。
今井さんは現在、出身地の大阪で長男と2人暮らしをしている。
「コロナ前までは東京に住んでいたんですよ。23歳のときに2人目の夫と長男と3人で、心機一転で大阪から上京しました。でも、長女を出産後、24歳で離婚。2019年に3度目の結婚をしたものの、次男出産後、2年半前に離婚したので、子どもたちを連れて大阪に戻って来ました」
大阪には、両親の離婚で幼い頃に生き別れた実母、その他の親戚や昔からの友人もいる。慣れ親しんだ場所で、再スタートを切っていたのだ。
「両親は同じ大阪でも近くには住んでいないし、働いているので、子育てを助けてもらうことはないです。でも、母とはたまに会ってご飯を食べたりはしています」
大阪に戻った後、美容の専門学校に通い、美容サロンと居酒屋を経営する会社に2022年3月に就職した。
「飲食店勤務を希望していたわけではないんですけど、やってみたら身体を動かす仕事だし、段取りを考えて動くとか、どうすればお客さんがうまく回るか、とかを考えるのは自分は得意なんだなと知りました。でも、その会社は無くなってしまって、他を探すしかなくなってしまいました」
転職活動でセクハラされたことも
転職活動ではこんな場面にも出くわした。
「真面目に面接を受けているのに、『雇ってあげてもいいけど、抱かせろ』とか『お触りだけならいいやろ』と言われたりしました。今回の就職活動ではないですけど、アダルト作品に出たのは何年も前なのに、息子や娘のいる前で『その節はお世話になりました』と失礼なことを言われたり、ということも少なからずあります。昔の私なら黙って耐えたかもしれませんが、今は黙っていません。
個人が特定されないように工夫しながらSNSにアップして、撃退しています。“女性はセクハラされたら、おとなしくしてないよ”という姿勢を示すことで、同じような被害に遭う女性が少しでも減るように、と願っています」
いやはや、たくましい。嫌な思いをし、就職は難しかったが、アルバイトは決まった。意外にも、現在は事務のアルバイトをしているという。