時間はたった10秒。精一杯の笑顔を見せたものの、げっそりとこけた頬は、以前よりくぼんだ目を際立たせ、首と肩はシワが寄るほどにほっそりしていた。張り上げた声は痛々しいほどにかすれ、わずかな発声でさえも苦痛を伴うのだと視聴者に感じさせるには充分だった。およそ1か月ぶりに現れた中居正広(50才)は、明らかに激やせしていた。
自身の冠番組となっている『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞』(フジテレビ系)が2022年12月11日に放送され、休養中の中居がVTRで出演したのだ。10月中旬に一時復帰したときよりも一回り小さくなった姿に、多くの視聴者が「中居くん、本当に大丈夫なの?」と心配の声をあげた。さらに気掛かりなのは、それが中居の現在の姿ではないことだ。テレビ局関係者が話す。
「『珍プレー』のVTRコメントが収録されたのは11月4日の休養発表の直前。つまりオンエアされたのは1か月以上前の彼の姿です。実は現在の中居さんは、そのときよりも、さらにやせてしまっていて……」
中居に最初の異変が生じたのは2022年7月16日。急性虫垂炎を発症し、入院したことを公にした。その後も体調は回復せず、10月にはテレビやラジオのレギュラー番組を立て続けに欠席した。
芸能界きっての人気MCに何があったのか──ざわつくファンに衝撃を与えたのが『週刊新潮』(2022年11月3日号)だ。同誌は、7月の急性虫垂炎の手術と前後して盲腸がんが判明し、9月に秘密裏に腫瘍の摘出手術を受けたと報じた。驚きの報道から数日が経過した11月4日、中居は3度目の休養となる約1か月の活動休止を発表したのだった。
「この頃中居さんは、3度目の手術を受けていたようです」
と明かすのは芸能関係者だ。
「当初は1時間に満たない手術の予定でしたが、いざ始まってみると予想外に難航した。オペ室で不測の事態が起きて、手術は数時間に及んだようです。術後は退院したとも報じられましたが、自宅にはいないようなんです。どうも再び都内の病院に入院したと聞いています」
現在、中居が療養しているのは、日本でも有数の最先端医療がそろう施設。しかも、その中で彼が滞在するのは「VIP室」と呼ばれる部屋だという。
窓から外を見やれば、冬の青空をイチョウの葉が賑やかし、部屋には、コンシェルジュサービスがつき、来客用の応接セットやアメニティーも完備する。その病院で、休養が長引く中居を支えているのがX氏だという。
「X氏は有名私大の医学部を卒業して、都内の有名病院に勤務しています。専門は、消化器系内科の中でも大腸炎などが悪化して腫瘍ができる大腸がん。がん治療認定医、がん薬物療法指導医などの資格も持つ大腸がんの名医です」(医療関係者)