2022年7月、投資トラブルが報じられたお笑いコンビ「TKO」の木本武宏。発覚当初は被害の全容がわからず、トラブルの詳細も明らかにならなかったが、木本はすべての番組を降板し、所属する松竹芸能も退所するなど大きな話題になった。
直後の8月、木本は『女性セブン』の5時間以上にわたるインタビューに応じ、20代の自称FXトレーダーへの投資と、元芸能関係者から持ち掛けられた不動産投資によるトラブルだったことを明かした。
木本や後輩芸人、知人らの被害総額は、FXトレーダーへの投資額が1億円以上、不動産投資話が約5億円だという。返金されたのは前者が6000万円、後者の不動産投資は1億6000万円ほど。木本は手数料などは一切取っておらず、無理矢理勧誘したこともないと主張しているが、紹介した責任として損失を肩代わりしたという。自己破産する考えはないとし、2人からお金を取り戻す意志を見せていた。
あれから4か月。億単位の負債を抱えた木本はどうしているのか。12月中旬、本人に話を聞くと、思いのほか明るい声でこう語った。
「おかげさまで返済の目処がたちはじめ、ようやく人心地がつきました。実は最近、1人の方からの返済が始まったんです。もう1人からも返済計画に関する連絡があり、これから具体的に話を詰めていこうと思っています」
事務所を辞めて以来、芸能界の仕事は休業状態。生活費を稼ぐためにアルバイトを掛け持ちし、かつては「生活の中心」と公言していた趣味のサウナも断っているという。芸能活動に復帰する考えがあるかと聞くと、木本はこう話す。
「まだはっきりしたことは言えませんが、問題がクリアになり、関係者の皆さまの理解を得ることができ次第、相方とも相談しながら考えていきたいと思います」
※週刊ポスト2023年1月1・6日号