歴史や文化、風光明媚な自然を感じさせる日本の神社仏閣は、国内外から多くの人たちを惹きつけてきた。
「参拝客の半数は欧米人。正月は富士山と初日の出が一望できる明け方に訪れる方が多いです」(新倉富士浅間神社/神職・渡邊平蔵氏)
元日から5日間で15万人の参拝客が訪れる二見興玉神社にも、夫婦岩に手を合わせる光景が戻ってきた。
「当社は禊祓の霊場。不浄を祓うという意味で、多くの人が関心を寄せています」(二見興玉神社/禰宜・尚孝之氏)
例年のとおり近所の神社を参拝するのもいいだろう。しかし2023年はちょっと遠くまで足をのばして、日本有数の絶景のなかで手を合わせる“初詣旅”に出かけてみてはいかがだろうか。美しい写真とともに紹介しよう。
【大洗磯前神社】茨城
太平洋の荒波を受ける岩礁に鎮座する「神磯(かみいそ)の鳥居」は、神々が降り立ったとされる。元日の朝には鳥居越しに日が昇り、厳かなご来光を拝みに訪れる人が絶えない。
【新倉富士浅間(あらくらふじせんげん)神社】山梨
705年創建。新倉山の中腹に鎮座し、807年に富士山の噴火があった際には鎮火祭が執り行なわれた。災除けや子育ての神として広く信仰を集めている。
【日光東照宮】栃木
御祭神として祀るのは、江戸幕府初代将軍・徳川家康。社殿の多くは三代将軍・家光により建て替えられたもので、国宝8棟を含む55棟の建造物が並ぶ。