運動嫌いの外食好き、昼夜逆転生活を40年以上続ける赤川次郎さんと、医師であるにもかかわらず「医者の言うことを聞くなかれ」と発信する和田秀樹さん。年を重ねてなお、第一線で走り続ける2人の活力の源は「不健康生活」だった!? 国民的ベストセラー作家と異端の医師が「逆説の健康法」を語り合った。【全4回の第1回】
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赤川:「そんなに不健康な生活をしていて、よく病気しないね」といつも家族に呆れられているので、「健康」というテーマで、ぼくが話せることがあるのかと心配になります。何しろ運動は昔から大嫌いだし、早寝早起きとも無縁。昼夜逆転の生活を40年続けているのですから(苦笑)。
和田:そんなに長く!(笑い) 普段はどのようなスケジュールで過ごしているんですか?
赤川:起きるのはだいたい午後2時か3時。夕方5時頃に食事を摂って、真夜中の12時から執筆します。朝8時頃にトースト1枚くらいを軽く食べてから、朝9時に就寝するという感じです。
和田:1日2食ですか?
赤川:そうです。しっかり摂るのは夕食だけ。しかも劇場やコンサートに出かけて、その前後に食べることが多いので、ほとんど外食です。
和田:外食が多いのはぼくも一緒です。しかも一時期は朝食にステーキを食べていたほど肉が好きだから肉ばっかり。
赤川:ぼくも肉が多いですね。そもそも、小さい頃から食べられるものを挙げた方が早いくらいの偏食です。親からは散々「大人になれないよ」なんて脅されたんですけど、74才まで生きてこられたし、もういいだろうと(笑い)。
いまも苦手な野菜は多いですが、外でにんじんばかり残すと子供みたいで恥ずかしいから無理して食べています。そう考えると、外食の方が体にいいかもしれない。
和田:外食は「不健康の代名詞」のようにいわれますが、外に食べに行くためには歩かないといけないし、家にこもって自炊するよりもよっぽど健康的だと思っています。
赤川:だけど、健康を考えてメニューを選んでいるわけではないから昔と比べて体重がかなり増えて、これはマズいなと……(苦笑)。