大谷翔平(28才)、村上宗隆(22才)と、今年もきらめくスター選手たちの大活躍で盛り上がったプロ野球界。しかし、光があれば影もある。シーズンオフのこの時期は、数多くの選手たちが、ひっそりと現役引退をする季節でもある。中でも、わずか3年前の最多勝投手が戦力外通告となったニュースは、野球ファンを驚かせた。
2019年シーズンに最多勝、最多奪三振、最高勝率、ベストナインを獲得して、巨人のセ・リーグ優勝に貢献した山口俊投手(35才)が、今シーズン終了直後に球団から戦力外通告を受けた。キャリアハイの実績と自信を引っさげて、2020年からはメジャーリーグへと海外移籍。2021年6月には巨人に出戻りして15試合に登板。今季は左ひざの故障などでわずか1試合の出場にとどまったが、まだ35才。まさかの解雇だった。
当然、本人は「まだ燃え尽きていないので、チャンスをくださる球団があると信じて待ちたい」と現役続行を希望。11月8日の12球団合同トライアウトこそ不参加も、他球団のオファー待ちの状態だ。
ところが、そんな山口が、すでに“別の仕事”に携わっていることがわかった。12月3日に東京・六本木にちゃんこ屋「TANIARASHI」が開店。あるスポーツ紙記者は「2才年上の元グラビアアイドルの妻・加織さんと一緒にオープンさせたお店だと聞いています。山口投手の実家の暖簾分けという形なのでしょう」と話した。
山口の父は元大相撲の幕内力士・谷嵐(享年58)。故郷の大分県では、生前からちゃんこ屋「たにあらし」が好評だった。前出のスポーツ紙記者は「山口投手のちゃんこ料理の腕前は、プロ野球界でも有名。高卒で横浜ベイスターズに入団した当初から、特技として選手やコーチらに振る舞って喜ばれていました」と振り返る。たしかに、巨人の4番打者の岡本和真内野手(26才)も、テレビ番組で「人生で最も感動した晩ごはん」について尋ねられると「山口俊さんの作ったちゃんこ鍋。おいしすぎて満腹中枢が壊れました」と、身振り手振りで絶賛したほど。グルメで食に一家言ある人が多いプロ野球関係者らが絶賛してきただけに、味はお墨付きだ。