2023年の箱根駅伝の注目ランナーたちは高校時代にどんな走りをしていたのか。多くの注目ランナーを輩出する強豪高校陸上部の監督たちに話を聞いた。
「スピードは若いうちにしか身につかない」学法石川高校・松田和宏監督
今回も9人のOBが箱根駅伝の登録ランナーとなり、出身校別では前回まで2大会連続で最多を記録した学法石川高校(福島県)。強い選手を輩出する秘訣を、松田和宏監督に聞いた。
「うちは400mや1000mを走るインターバルトレーニングを取り入れ、スピードに特化した練習をしています。実は、スピードは若いうちにしか身につかない。当然、大学では10kmや20kmといった距離を走る練習をするので、スピードを持ったまま、大学での環境にうまく噛み合って、良い成績を残してくれているのだと思います」
高校生にとって箱根駅伝は、オリンピックよりも重要度の高い大会だという。
「ほとんどの生徒が目標に掲げています。私にとっても、教え子たちの活躍が見られる大切な大会です」