スポーツ

箱根駅伝の沿道応援解禁で「二宮のフリーザ様」復活か 本人が語っていた「地元を盛り上げたい」の思い

往路優勝を果たした駒澤大の5区・山川拓馬。沿道には多くの観衆が集まっていた(時事通信フォト)

往路優勝を果たした駒澤大の5区・山川拓馬。沿道には多くの観衆が集まっていた(時事通信フォト)

 1月2日の箱根駅伝の往路は近年、稀にみる大激戦となった。前回王者の青山学院大、今季の大学駅伝三冠を目指す駒澤大、そして復活した古豪・中央大の間で激しくトップが入れ替わる展開となった。駒澤大が先頭で芦ノ湖の往路ゴールテープを切ったが、中央大が30秒差の2位と復路も目が離せない。昨年までは自粛を求められていた沿道の応援も“解禁”となり、賑やかな正月の風物詩が戻ってきた。そうしたなかで、1月3日の復路ではコロナ前は「名物」と呼ばれた応援が復活するかに注目が集まっている。

 今回の箱根駅伝ではスタート地点の大手町・読売新聞社前に大勢の観衆が集まったことをはじめ、沿道に多くの駅伝ファンが応援に駆け付けた。中央大・吉居大和、青学大・近藤幸太郎、駒澤大・田澤廉が壮絶なトップ争いを繰り広げたエース区間・2区の最終盤となる戸塚中継所手前の上り坂などでは二重三重の人だかりが見られた。

 こうした沿道応援が解禁されたのは3年ぶりのこと。コロナ禍によって2021年、2022年の2大会は沿道応援の自粛が要請されていた。関東学生陸上連盟は「応援したいから、応援にいかない。」といったフレーズを掲げ、感染予防に努めるよう呼びかけてきた経緯がある。自粛を呼び掛けられても応援に訪れる人はいたが、表立って歓声を送ることは控えられるようになり、沿道にやってくる人数も減っていた。

 それが、今回は関東学生陸連が昨年11月に公表した「沿道での観戦・応援に関するお願い」で自粛が求められることはなかった。〈沿道で観戦、応援する際はマスクを着用し、周囲との距離を確保してください。また、声を出しての応援は控えてください〉と要請するにとどまり、多くのファンが箱根路に戻ってきたようだ。

 そうしたなかで注目が集まっているのが「7区・二宮のフリーザ様」たちが1月3日の復路の沿道に姿を見せるかどうかだ。コロナ禍に襲われる前の2020年の箱根駅伝まで毎回、7区・二宮のポイントに現われていたコスプレ集団が「フリーザ様」たちである。漫画『ドラゴンボール』に登場するキャラクター・フリーザに扮した集団で、二宮のポイントでダンスを披露するなどして中継画面に映り込んでいた。ただ、コロナによって沿道応援自粛が求められるようになってからは、姿を消していた。

 今年は沿道応援が解禁されただけに、往路4区の二宮のあたりを走者たちが通過するタイミングでは、SNS上でも〈明日は二宮のフリーザ様が見られるかな〉〈今年こそフリーザ様期待してる〉といった投稿が相次いだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン