おもちゃや書籍、レコード、ラジカセなど、昭和のレトログッズを幅広く揃える「超趣味国家アダムスキー」。数万点におよぶ商品が溢れる店内には、昭和アイドルのステッカーやポスターなども並ぶ。
「人気が高いのは中森明菜のグッズです。店頭用の等身大パネルがあれば、高く買い取りますよ」
花木一貴店長によれば、当時売れたレコードは今も出回っている数が多く、買い取り価格は安めだという。
「逆に、あまり売れなかったB級アイドルの方に需要があります。プロデュースや作詞にYMOなんかが関わっていると、プレミアがつくこともあります」
最近は中高年のみならず、若者の来店も増えてきていると感じている。
「TikTokで若者が昭和アイドルの曲を聴くようになった影響だと思います」
若い女性がアイドル商品を「可愛い」と言って買っていくこともあるという。昭和レトロブームで若い女性客が増加中の同店に並ぶグッズの一部を紹介しよう。
●中山美穂 日立カタログ 980円
●西村知美 東芝カタログ 980円
●本田美奈子 東芝 カタログ 980円
オーディオ機器全盛時代だった1980年代半ば、デビューまもないアイドルたちがオーディオ商品カタログの表紙を飾った。当時、電気店に行けば誰でも気軽に手にとることができたものだが、こうした商品も買い取ってもらえる。
●松田聖子 レコードバッグ 1580円
楽器店によるレコードやカセットとの引換券の入ったレコードバッグ。1983年のもの。
●南野陽子 ネガケース 330円
南野が1986~1988年にイメージキャラクターを務めた「富士フイルム」のケース。現像後のフィルムを客に返却する際に使われた。