2022年末の『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)で特別賞を受賞したのは、29年ぶりに活動を再開した4人組ロックバンド・男闘呼組だった。色褪せないパフォーマンスへの反響は大きく、2023年8月まで期間限定の活動であることを惜しむ声も聞こえてくる。
男闘呼組が再集結したことで、にわかにファンが期待を膨らませているのが光GENJIの再結成だ。かつて一世を風靡し「最後のスーパーアイドル」と言われた光GENJIだが、1995年の解散からすでに27年の月日が流れている。
そんな期待を彼らも感じていたのか、昨年12月24日、諸星和己(52才)と赤坂晃(49才)の2人は、神奈川県川崎市で『HIKARU 現実(光GENJI II)』と題したライブを開催。諸星から、こんな仰天発言が飛び出した。
「光GENJIは7人だから、本当は7人でやりたいんですよ。だけど、7人が集まることはなかなか難しい。スケジュールの問題もあれば、政治力もあります」
再結成に含みを持たせた一方で、容易なことではないと明かしたのだ。
ローラースケートで颯爽と舞台を駆け回り、歌い踊るアイドルグループ光GENJIが誕生したのは1987年のことだった。デビュー曲『STAR LIGHT』から8曲連続でオリコンのシングルチャート1位に輝き、1988年には『パラダイス銀河』で日本レコード大賞を受賞と、次々と快挙を成し遂げた。
女性ファンは熱狂し、子供たちの間ではローラースケートブームが巻き起こった。バレンタインにはメンバーの元に4tトラック20台分にものぼるチョコレートが贈られたという伝説も生むほど、日本中が彼らに夢中になった。
しかし同じくジャニーズ事務所所属のSMAPが注目を集めると、爆発的な人気に徐々に陰りが見え始める。1994年、大沢樹生(53才)と佐藤寛之(52才)がグループを脱退。『光GENJI SUPER5』と名前を変えて活動を続けたものの、翌1995年に解散し、中心メンバーだった諸星も所属事務所を離れた。
諸星が「再結成は難しい」と話した理由は、現在の芸能活動に濃淡がある上、それぞれがフリーで活動していたり、所属する事務所がバラバラということにあるようだ。
「ですが、男闘呼組も同様の状態ながら、再結成に至った。彼らが再結成できたのは4人が目指す方向性やイメージが一緒だったことが大きいでしょう。
光GENJIはその点、今はまだ同じ方向を向いているとは言いがたい。諸星さんと大沢さんの不仲がかねて噂されるなど、メンバー同士の歩み寄りが必要なのかもしれないですね。ただ、目指す方向さえ固まれば再結成もあり得るのではないでしょうか」(音楽関係者)