1月クールのドラマでは国民的女優たちが激しいバトルを繰り広げることになっている。火曜日のゴールデンタイムでは、NHK朝ドラ女優が火花を散らす。
吉高由里子(34)が『星降る夜に』(テレビ朝日系・火曜21時)で主演を務め、広瀬すず(24)が『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系・火曜22時)で主演を張る。
吉高の朝ドラ『花子とアン』(2014年)は平均視聴率22.6%、広瀬の朝ドラ『なつぞら』(2019年)は平均21.0%と、ともに高視聴率を記録。お茶の間に親しまれた女優同士のガチンコ対決だ。
「『星降る夜に』は、本音を押し込めて生きる吉高が10歳年下の男性と恋に落ちる物語で、脚本は人気作家の大石静。『夕暮れに、手をつなぐ』は九州の片田舎で育った広瀬と音楽家の青年の恋を描く。こちらも脚本は大御所の北川悦吏子氏です」(テレビ誌編集者)
ドラマに詳しいライターの田幸和歌子氏が語る。
「吉高さんはコミカルからシリアスまでどんな役もこなせる女優さん。ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系・2019年)では社会問題が絡む難しい役を軽やかに演じ、作品のバランスを上手に取っていたのをよく覚えています。
広瀬さんは華があって、どの作品でも圧倒的なヒロインになる。24歳とは思えない演技力とセリフ覚えの良さは、共演者を軒並み驚かせています。北川さんの脚本は主人公に登場人物たちが翻弄される展開が多い。広瀬さんの“ヒロイン力”と北川さんの世界観の化学反応に期待が高まります」
撮影現場での吉高について、テレ朝関係者が明かす。
「彼女は“引き受けたからには絶対にいい作品にする”という責任感が強い。体調管理のため、控室には加湿器3台と空気清浄機を設置。本番以外はマスクを3重にしているほどです。食事にも気を遣っていて、手作りの健康弁当を持参して、撮影が終わるとすぐに帰宅して自炊するそう。仕事の期間は一切の妥協を許さない」
一方、広瀬は現場でも、“らしさ”を存分に発揮しているという。TBS関係者が語る。
「うちの局としては『オレンジデイズ』以来19年ぶりとなる北川さんのオリジナル作品。局内での期待は高く、現場には緊張感が張り詰めていますが、広瀬さんはプレッシャーそっちのけで控室にあるお菓子を食べまくっており、自由気まま。ある意味大物ですよ」
見る者の心を奪うのはどちらか。
※週刊ポスト2023年1月13・20日号