弓木奈於はバラエティでも人気（You Tubeより）
全く踏み入れたことがない曲調に挑戦することもある。それが「オペラ」。番組内では「フリースタイルオペラ」と呼んでいるが、口をついて出て来るのか、低い声でこう歌い始める。「あ～～港に～～船が着いた～～私の～お父上～～もう帰らない～嗚呼、母上は近所に移り住み～あ～猫のタマも～寝たきりだ～」。
他にも、「京都第三高校の校歌」「富山水産高校の校歌」「広尾女子高等学校の校歌」などありもしない学校名の校歌を突然振られてその場で歌ったり、「サッカー日本代表の応援歌」や「サラリーマンへの応援歌」「アルコ＆ピースへの応援歌」など、オリジナルの応援ソングもすぐ熱唱。他にも『マル・マル・モリ・モリ!』のソーラン節バージョンやゴスペルバージョンなど、様々なヒット曲も”アレンジ”している。
彼女の「即興力」には一体どんな秘密が隠されているのだろうか。それは何でもいいから答えるという精神だ。加入当初、なかなか喋れずにいる時にとにかく会話をつなぐことをスタッフから求められたという。それが今の彼女のトーク力、そして即興ソングにつながっているようだ。
かつて狩野英孝が『ロンドンハーツ』（テレビ朝日系）で、謎のアーティスト「50TA」として一世を風靡したことがあった。その際はロンドンブーツ1号2号・田村淳からテーマを振られて様々な曲をその場で歌い、「メロディー工場長」という異称を名付けられたことがあった。他にも即興ソングといえば、森三中・黒澤かずこ、滝沢カレンといった面々の顔が思い浮かぶが、そんな多くの天才に勝るとも劣らない弓木奈於。キュートなルックスでありながら、口を開けば、たちまちカオス。もちろん彼女の魅力はそれに限定されるべきではないが、その歌唱力が爆発する日が楽しみだ。（ライター・飯山みつる）
弓木奈於はバラエティでも人気（You Tubeより）
