1月9日の深夜、イギリス・ロンドンの書店には、真夜中にもかかわらず一冊の本を求める人の波があった。同日に発売されたヘンリー王子(38才)の回顧録『スペア』は初日の売り上げが40万部を記録。イギリスで、発売初日に最も売れたノンフクションになった。
同書のタイトルは、ヘンリー王子がウイリアム皇太子(40才)の「スペア(予備)」として育てられたことに由来する。契約金が約26億円とされる同書には「ウイリアムがヘンリーに暴力を振るった」などの衝撃的な“暴露”があるが、中でも注目されるのが兄弟の妻である「キャサリン妃VSメーガン」の知られざるバトルだ。
イギリス富豪の令嬢としておっとり育ったキャサリン皇太子妃(41才)と、アメリカの裕福とは言えない家庭からヘンリー王子の妻となったメーガンさん(41才)。対照的な人生から何度も不仲が報じられた2人だが、同書で不仲を決定づける“バトル”が初めて明かされた。1つめは「ベビー・ブレイン事件」だ。
2018年6月、結婚したばかりのメーガンさんが、当時は第3子であるルイ王子を出産したばかりだったキャサリン妃に「ホルモンのせいでベビー・ブレイン(赤ちゃん脳)になっているに違いない」と発言したというのだ。「赤ちゃん脳」とは妊娠中や出産後間もない時期に多くの女性が訴える集中力の低下やぼんやりした状態を指すという。
後日、この発言をウイリアム皇太子は改めて注意し、メーガンさんを指さして「無礼だよ、ここでそういう言動は許されない」と言ったところ、彼女は思わぬ行動に出たという。英王室に詳しいジャーナリスト・多賀幹子さんが指摘する。
「普通の女性なら義兄に叱られて平謝りするところですが、メーガンさんは『私の顔からあなたの指をどかしてもらえませんか』と冷静に言ってのけたと書かれているのです。まるで“勇敢”なエピソードのように綴られているので驚きました。メーガンさんとキャサリン妃の溝は一生埋まらないでしょうね」
2つめの“バトル”が「リップグロス事件」だ。これは結婚前のメーガンさんがウイリアム皇太子、ヘンリー王子らとともに公開討論会に出席する際、キャサリン妃に「リップグロスを忘れたから貸してほしい」と頼んだというエピソードだ。当時のキャサリン妃の反応を同書はこう記す。
《ケイトはびっくりして、自分のハンドバッグに手を入れ、しぶしぶ小さなチューブを取り出した。メグは少量を指にしぼり、唇に塗った。ケイトは苦々しい表情をしていた》
多賀さんが指摘する。