親と娘の距離感は、それぞれの家族の形によって異なるものだ。しかし、こと秋篠宮ご夫妻と佳子さまに限っては、決して近しいというわけではないようだ。そればかりか、お住まいをめぐって「物理的距離」さえ広がりそうで──。
「少し前の歴史ですが、けっこう史料が残っていないのですね」
秋篠宮家の長男・悠仁さまは、興味深そうにそうお話になったという。1月10日、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、国際協力機構(JICA)の「海外移住資料館」(神奈川県横浜市)を訪問された。南北アメリカを中心とした日本人の海外移住の歴史と移住者・日系人の現在についての展示をご覧になり、秋篠宮さまが携帯電話のカメラで悠仁さまを撮影する一幕があるなど、終始、和やかな雰囲気だった。
冒頭の悠仁さまの言葉は、職員から「移民の開始時期には諸説ある」との説明を聞いた際、率直なご感想として話されたものだ。
「昨年、悠仁さまは全国高校総合文化祭の開会式に、秋篠宮ご夫妻と臨席されました。現在高校1年生の悠仁さまと同世代の高校生が参加する行事への出席は、悠仁さまにとってよい機会だったでしょう。今後も、学業に差し支えない範囲でご公務への同行をされるでしょうが、こと今回のご公務で言えば、“適役”がいらっしゃったようにも思うのですが……」(皇室ジャーナリスト)
秋篠宮家の次女・佳子さまのことを指している。
「小室眞子さんは、2019年に日本人移住120周年の節目に南米のペルーやボリビアを訪問しました。佳子さまが多くの公務を眞子さんから引き継がれたことを考えると、眞子さんが真剣に取り組まれていた日系移民についてもご興味を持たれているはずです。
今後、南米の国を訪問されるような公務があれば、自ら手を挙げたいとお考えでもおかしくありません。そう考えると今回のご公務も、一家お揃いでのご訪問となっても不思議ではありませんでした。佳子さまの不在からは、ご両親と一緒に行動されることを避けてのことだったようにも感じられるのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
小室圭さんとの結婚は、ご夫妻と眞子さんの間に大きな隔たりを生んだ。一方、佳子さまは姉の幸せだけを願われ、最後まで眞子さんにエールを送り続けた。2021年10月の眞子さんの結婚の日、ハグをして送り出されたのは印象深い。裏を返せば、佳子さまとご夫妻の間に、“もうひとつの親子分断”が影を潜めていたのだ。