寒波が次々に到来し、各地に大雪をもたらしているが、東京・両国国技館で開催中の大相撲初場所(1月22日千秋楽)では厳しい寒さを吹き飛ばすように、熱い取組が繰り広げられている。そんな力士たちのパワーの源はなんといっても「ちゃんこ」。彼らの屈強な体作りに欠かせない「部屋ちゃんこ鍋」のレシピを特別に教えてもらいました!
東京・日本橋浜町にある荒汐部屋は、現在関脇・若隆景、小結・若元春、十両・荒篤山(こうとくざん)らの人気力士に行司、床山あわせて17名が在籍。師匠は2020年3月に先代(元小結・大豊)から荒汐を継承した元幕内の蒼国来だ。昨年4月に全面ガラス戸にリニューアルし、朝稽古の様子が外から見られるため、毎日のように大相撲ファンが訪れている。
この部屋のちゃんこ長は2014年に引退した元力士(荒獅子)の内海光さんで、持ち回りのちゃんこ番2名と、床山の床光がサポートをしている。
「部屋伝統のちゃんこはたくさんありますが、『みそ炊』は先代が受け継いできたもので、いろいろな野菜がたっぷり入って、力士たちにも人気の味のひとつ。作りたてはもちろん、翌朝、残った汁にうどんを入れるのもおいしいですよ」(荒汐親方)
●荒汐部屋『みそ炊(みそ豚ちゃんこ)』
・材料(4人分)
玉ねぎ…1個、ごぼう・にんじん…各1本、大根…1/2本、キャベツ…1/4個、きのこ類(えのきたけ、しいたけ、しめじなど)…100g、ほうれん草…1/2束、こんにゃく・厚揚げ…各1/2枚、豚バラ肉…500g、水…4カップ、だし昆布…10cm角1枚、
A[和風だしの素…大さじ1、合わせみそ…約100g、日本酒…1/2カップ、みりん…大さじ1、砂糖・しょうゆ…適量]
・作り方
【1】ごぼうはささがきに、ほかの野菜ときのこは食べやすい大きさに切る。
【2】手でちぎったこんにゃくと大根、にんじんは下茹でをする。厚みを半分にして食べやすく切った厚揚げを湯通しし、豚バラ肉も茹でて余分な脂を落とす。
【3】鍋に水とだし昆布を入れて弱火にかけ、沸いてきたら昆布を取り出して[A]を入れ、味を調える。【2】と【1】を入れ、最後にほうれん草をのせ入れて火にかける。具材に火が通ったらOK。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2023年2月2日号