2022年6月12日、浜名湖を望む静岡県湖西市の宿泊施設で130人規模の乱倫パーティを開催したとして、主催者の50代男女(自衛官のS男と看護師のR子)が公然わいせつ幇助の容疑で逮捕された(のちに不起訴)。この前代未聞の大規模パーティはどのようにして摘発されたのか。逮捕された主催者の男女カップルが初めて取材に応じた。【前後編の後編。前編から読む】
家に帰れない
──これまで何度も行なわれてきて、今回なぜ摘発されたと思いますか。
S男:わからないですが、規模が大きくなり過ぎたのかもしれません。仲間にも施設にも迷惑をかけたと反省しています。
──事件当日の流れはどんな感じだったのか。
S男:午後2時にコテージにチェックインして食材の準備や設営に追われました。3時頃から参加者が集まってバーベキューをして、夜はプレイルームでスワッピングです。僕やR子は場内でのおもてなしに追われルームには足を踏み入れていません。そして深夜2時過ぎ、リビングで参加者とまったりしていたら警察に踏み込まれた。
──捜査員は総勢150人とも報じられました。
S男:すごい数でした。参加者もみな呆然としていました。「S男さんはどなたですか?」と聞かれました。「私です」と名乗り出ると、「公然わいせつ幇助容疑で署まで来てください」と。
R子:私は突入の瞬間は寝室で寝ていました。警察は寝ている女性を順番に起こしながら「あなたがR子か?」と聞いていたようです。一番奥で寝ていたので最後に警察に叩き起こされて。
S男:警察は僕らの本名や顔を把握してなかったようです。僕は湖西署に移送されて取り調べを受けました。「乱交パーティをしていたのか」と問われたので「乱交ではなくスワッピングです」と主張し続けました。
R子:私は湖西署には女性の収監スペースがないということで、磐田署に連れて行かれました。
S男:取り調べといってもほとんど会議室で待ち時間が多かった。