仕事のみならずプライベートでも幸せを掴もうとしている
一方、ファンの皆さんがホッと胸をなでおろしたのは、綾野剛サン(40才)と佐久間由衣サン(27才)の結婚発表ではなかったでしょうか。私もそれぞれのファンで、作品を追いかけ続けていたこともあり、佐久間サンがハタチのときに出た交際報道以来、行く末を陰ながら心配していました。
特に昨年前半、綾野サンがいわゆる「ガーシー砲」の集中砲火を浴びた際には、それを受け止めきれない佐久間サンが破局を選んだのではないかとばかり思っていたのです。
一般のかたたちでさえ「綾野剛、ヤバいよね」から、ドラマやCMの打ち切りにまで言及していたあの頃。イメージ的にも無傷とは言えず、たいへんそうに見えた時期があったのは事実です。それだけに《純真な彼女を見て結婚したいとは言い出しにくい言葉でしたが、彼女の優しさが二人をここまで運んでくれたと思います》との綾野サンのコメントは染みました。
綾野サンはやはりいい役者さんであり、素敵なお仲間も多い。ダメージは完治したと言ってもよくて、佐久間サンのお仕事もすこぶる順調で、2023年前期の連続テレビ小説『らんまん』(NHK)では、主演の神木隆之介サン(29才)の姉役に決定。昨秋は、『ひよっこ』(同)で共演していた有村架純サン(29才)と「江崎グリコ」のCMで共演したり、結婚発表後は『ひよっこ』の母親役・羽田美智子サン(54才)がInstagramに祝福コメントと懐かしの“家族写真”をアップしたり……と、佐久間サン、愛されていらっしゃいます。
思えば、今回の結婚ラッシュには朝ドラ出演が多いですよね。綾野サンも幅広い年代から注目されたきっかけになったのは『カーネーション』でしたし、土屋サンは主演の『まれ』の前に『おひさま』と『花子とアン』に出ていらっしゃいます。『花子~』に出演中、ヒロインの吉高由里子サン(34才)にエールを送られて挑んだ『まれ』の最終オーディションで、「私にチャンスをください」と関係者の服を掴んで懇願したのも有名なエピソードです。
多くのメインキャストがこうしてオーディションで選ばれる朝ドラ。仕事のみならず、プライベートでもコミットメントをもって幸せを掴もうとする皆さんが、この年末年始、強い握力で結婚という幸せをも手に入れたということなのでしょうか。そうそう、一般女性と結婚された平岡祐太サン(38才)も『べっぴんさん』に出演されていましたよね。
さらに、3度目の結婚を発表された、ともさかりえサン(43才)も浮かびます。ドラマデビューは1992年、NHKの『コラ!なんばしよっと』。NHK大河ドラマ『北条時宗』や『篤姫』にも出演し、朝ドラは『てっぱん』『花子とアン』。御用達女優を他枠で重用する傾向が強いNHKでは、2月4日放送予定の『大河ドラマが生まれた日』で、ともさかサンは淡島千景さん(享年87)役に抜擢されました。
こうして振り返れば、お仕事を懸命にがんばってきた皆さんが、胸を張って年末年始に結婚を続々発表されたことがわかります。いくつか引っかかることはあるものの……皆さま、おめでとうございます! 末永くお幸せに!!
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2023年2月2日号