陸上界にニューヒロインが誕生した。全国都道府県対抗女子駅伝(1月15日)で岡山県代表のドルーリー朱瑛里(15)が3区に登場し、わずか3kmで17人抜きを達成。同区の区間新記録となる9分2秒でたすきを渡した。
「何人抜いたかは覚えていない」「一人一人前を追って走っていたら順位とタイムがついてきた」
謙虚にそう話したドルーリーだが、地元・岡山では知る人ぞ知る逸材だった。地元紙記者が語る。
「所属する鶴山中学陸上部(津山市)は女子3名、男子8名の小所帯ですが、ドルーリーの名前は岡山内で轟いていました。昨年夏の全国中学選手権では1500mで優勝、秋のU16大会でも1000mで優勝しています。
カナダ人の父と日本人の母を持ち、本格的に陸上をはじめたのは小学4年生のとき。今ではインターネットの情報を参考に、練習メニューは全て自分で作り上げている。すでに複数の強豪高校から熱視線が送られています」
ドルーリーの才能は陸上だけに留まらない。
「絵画が趣味で、コンクール入賞の常連です。2021年には津山市内の小・中学生の絵画展で最高賞に輝いている。絵だけではなく、2020年には書道展でも入賞しています。小6まではバスケもやっており、チームでは中心選手だったそうです」(前出・地元紙記者)
突如現れたこのシンデレラガールには海外メディアも注目しており、香港メディアの『HK01』は特集記事を設けて「天才少女が伝説を創り、日本中を熱狂させた」と絶賛した。
天が4物を与えたスーパー中学生の快進撃は、まだまだ続きそうだ。
※週刊ポスト2023年2月3日号