1月20日、巨人がスタッフ会議を開き、原辰徳監督は「昨年は88年の歴史の中でもワーストに近い年だった」と振り返り、「あんな年はあってはいけない」と語気を強めた。昨年の巨人は68勝72敗3分の4位で、5年ぶりにセ・リーグBクラスに転落。原監督自身は2次政権1年目の2006年以来、16年ぶりの屈辱を味わった。
「原監督は今年3年契約の2年目ですが、進退をかけて臨むシーズンになる。計16年間の監督生活で、3年連続で優勝を逃したことは一度もない。今年、仮にBクラスとなれば辞任する可能性は十分あります」(プロ野球担当記者。以下同)
原監督は自身2年連続V逸の翌年はいずれも優勝している。2007年は岡田彰布監督の阪神タイガース、落合博満監督の中日ドラゴンズとの三つ巴の戦いを制し、2012年は2位以下を大きく引き離して独走でペナントを奪回した。
「2年ともFAなどの補強が効いた。2007年はFAの小笠原道大、トレード移籍の谷佳知が打線の核となった。2012年はソフトバンクのエース・杉内俊哉、横浜の主砲・村田修一をFAで獲得し、ソフトバンクで前年19勝のホールトンとも契約。杉内とホールトンはともに12勝を上げて、日本一の原動力になった。
しかし、今年はFA補強できず、移籍組は出戻りの長野久義、現役ドラフトのオコエ瑠偉、他球団を戦力外になった松田宣浩、三上朋也の4人。オコエを除けば実績のある選手たちが揃っているが、年齢的に全盛期並みの活躍ができるかどうかは未知数です」