フジテレビの伝説的バラエティ番組『オールナイトフジ』が、現代版にリニューアルされて32年ぶりに復活することがわかった。元テレビ東京のプロデューサーで『ゴッドタン』などを手がけたことで知られる佐久間宣行氏(47)がプロデュースを担当し、「売れっ子芸人」オズワルドの伊藤俊介(33)が司会を務めることが内定。さらに、「もうひとりの司会として指原莉乃(30)も調整中」(フジテレビ関係者)だという。番組は4月からスタートし、金曜深夜の放送を予定している。
『オールナイトフジ』は1983年4月に放送開始し、時に性風俗などを扱う過激な番組内容が国会でも問題視された。「オールナイターズ」と呼ばれる現役女子大生たちが出演し、“女子大生ブーム”の火付け役となったことでも有名だ。深夜帯の放送にもかかわらず、最高視聴率は異例の7.2%(1989年3月25日)を記録するほどの人気を博した。そして、バブル崩壊した1991年3月で惜しまれつつも番組は終了した。
当時まだデビューしたばかりのるとんねるずにとって、『オールナイトフジ』はフジテレビでの初のレギュラー番組だった。昨年6月にフジテレビの新社長に就任した港浩一氏(70)もディレクターとして同番組に携わり、両者の関係が深まっていった。それ以降、港氏は『とんねるずのみなさんのおかげです』などとんねるずをメインとした人気番組を次々と手がけて、“とんねるず班のトップ”と呼ばれるに至った。『オールナイトフジ』復活は、港氏の肝入りの案件だ。
「港さん体制で現代版『オールナイトフジ』を復活させようと番組の準備が水面下で進められています。最終的な番組名は未定のようですが、すでに番組に出演する素人女子大生探しも始まっていて、芸能事務所に所属している子はNGだそうです」(前出のフジテレビ関係者)
新社長として“フジテレビ・ルネサンス”を掲げる港氏は、2010年以来の視聴率三冠奪還に燃えている。新番組「オールナイトフジ」(仮)について、フジテレビ広報宣伝部に問い合わせると、
「改編の詳細についてはお答えしていません」
との回答。
昭和を代表する伝説的バラエティの復活が、フジテレビ再興の道を切り開くか──。