ついに民放ドラマに還ってきた。1月16日にスタートした草なぎ剛(48才)の主演連続ドラマ『罠の戦争』(関西テレビ系)の評判がいい。第1話放送直後には、ツイッターのトレンドワード1位を獲得するなど、久しぶりに草なぎが「8チャンネル」に登場したことで、大きな話題になった。
ある芸能関係者は「草なぎさんが民放局の連続ドラマに出演すること自体が、2017年9月にジャニーズ事務所を退所して以来初めて。実に6年ぶりだから、本人も感慨深いようです」と振り返る。1月23日の情報番組『めざまし8』での社会学者・古市憲寿氏との対談では、「朝から番宣したり、テレビに出る機会がすごく増えたので懐かしいですね。フジテレビに来ること自体も、本当に本当に久しぶりなので、俺、レインボーブリッジ渡ってるわ~みたいに実感しちゃった」と、心境を明かした。
事務所退所後は、しばらく民放出演はなかった。小規模制作の映画や演劇で活動を続けて、2020年公開の主演映画『ミッドナイトスワン』が、大きな転機となった。
トランスジェンダーの難役を好演して、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。目に見える形で実力を評価されたことで、元アイドルの肩書から完全に脱皮。2021年にはNHK大河ドラマ『青天を衝け』で徳川慶喜役を任されて、同僚の稲垣吾郎(49才)と香取慎吾(45才)の3人では、NHK Eテレの教育番組『ワルイコあつまれ』のレギュラーを獲得するなど、NHKを突破口に道を切り開いてきた。
そして、満を持しての今作主演。前出の芸能関係者は「草なぎさんが民放の連ドラに復帰するなら、100%関テレ制作と見られていました」と話す。1997年の記念すべきドラマ初主演作『いいひと。』から、2000年代の『僕の生きる道』(2003年)などの“僕シリーズ3部作”。そして2015年の『銭の戦争』、2017年の『嘘の戦争』という“戦争シリーズ”。四半世紀に渡って、草なぎの代表作を作り続けたのが関西テレビだった。あるフジテレビ関係者は「関テレには、事務所退所後も『絶対にまた草なぎさんと連ドラを撮る』と諦めなかった制作チームが存在していて、他局には手が出せないほどの絆の強さがあったから」と説明した。
そんな“最強チーム”のことを、草なぎも古市氏との対談で「俺たぶん好かれてる。6年ぶりで、なかなか同じスタッフは集まらない。僕のために集まってくれてると思う」と胸を張った。