毎年恒例だが、この時期には女性アナウンサーの今年度限りでの退社報道が相次ぐ。1月29日のフジテレビ系情報番組『Mr.サンデー』の生放送で、MCの三田友梨佳アナウンサー(35才)が自ら3月31日付けでのフジテレビ退社を発表したが、関西でも人気女子アナの1人が退社する。ヒロド歩美アナウンサー(31才)が、朝日放送テレビ(ABC)を3月いっぱいで退社してフリーになることが、女性セブンの取材で分かった。退社後は、当面はマネジメント事務所に入らずに個人で動いていくという。
早稲田大学卒業後の2014年4月に朝日放送に入社。1年目の7月22日には、同局の名物番組で全国ネットの高校野球地方大会のダイジェスト番組『速報!甲子園への道』でデビュー。その後も2016年から『熱闘甲子園』のキャスターとして活動、“甲子園の女神”とも呼ばれた。さらに2017年からは『サンデーLIVE!!』で司会の東山紀之(56才)を支えるサブキャスターと、系列キー局のテレビ朝日の番組にも出演し、関西にとどまらず全国的に知られる存在として活躍してきた。
ある芸能関係者は「朝日放送の女性アナウンサーが全国ネットのテレ朝の情報番組でレギュラーキャスターを任されたのは、2000年代後半の『サンデープロジェクト』の赤江珠緒さん(48才)以来で、まさに関西では10年に1人の逸材でした」と振り返る。
また、ダウンタウン浜田雅功(59才)のお気に入りアナとしても有名だった。2015年から正月、春と秋に放送の人気バラエティー特番『芸能人格付けチェック』で、浜田の3代目パートナーを8年間も務めてきた。さらには、一方の松本人志(59才)が審査員を務める、年に1度の若手漫才コンビ日本一を決める『M-1グランプリ』でもリポーターを担当するなど、芸能界の大御所コンビと縁も深い“特別な女子アナ”。それだけに、フリーになる衝撃は大きい。
ある朝日放送の関係者はヒロドアナの心境をこう代弁する。
「独立してフリー転身というとギャラ目当てとみられることが定番ですが、彼女の場合はそれが理由ではありません。実は朝日放送は、テレビ局全体でもなかなかの高給で、東京のキー局以上の待遇とも言われています。このままなら出世も見込めて社内での立場は安泰でした。
ただ、彼女自身、テレビ業界全体を覆う先行きの不透明さ、ネット配信媒体の躍進などに危機感を感じていたようです。もっと幅広い仕事をするために退社を決めたそう。朝日放送は好きだという彼女としては苦渋の決断だった」