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コロナに感染した60代記者、「外出OK」出たあとの体調の変化をリポートも

病み上がりの外出で思わぬ事態が

感染と療養を経た後の外出で思わぬ事態が(写真はイメージ)

 昨年末、新型コロナウイルスに感染した『女性セブン』の名物ライター“オバ記者”こと野原広子さんが、療養期間とその後の不安について綴ります。

 * * *
 年末にコロナに感染し、元日から7日まで家にこもった、という話を前号(女性セブン2023年2月2日号)で書いた。

 その間、人ってどれだけ寝られるのよ!?と思うほど寝た。1日18時間くらい寝たんじゃないかしら。寝すぎて腰が痛かったり、下になっていた腕がしびれたりして、それで目が覚めてトイレに行って、2Lのペットボトルから水を直接がぶ飲みしてまた寝た。

 いまにして思えば、ペットボトルに直接口をつけて飲んでいたけど、これだとコロナウイルスの入った水を繰り返し飲んでいたんじゃないか? そのときはまったく気が回らなかったけど。

 とにかく喉が渇くから、いくらでも水は飲める。1日2リットルは軽く飲める。以前インフルエンザにかかったときも喉が渇いたけれど、大きな違いは発熱よ。今回は平熱の36.2℃からせいぜい微熱の36.8℃。

 ひとり暮らし歴36年の中で38℃超えの発熱を何度かしたことがあって、そのときにしたのは、まずありったけの下着やパジャマ、スエットをベッドの横に積むこと。そして寝汗をかくたび、体を冷やさないように布団の中に潜り込んで裸になって取り替える。これを繰り返していると、それこそ薄皮を1枚1枚はぐように喉の痛みが和らぎ、少しずつ体に力がみなぎってくるんだわ。その変化で、「お、峠は越えたか?」とか「ゴールが見えてきたね」という自己判断ができるんだけど、そういう私なりのセオリーが今回ばかりは通じないのよ。

 喉の一部に無数の針が突き刺さったようなイヤ~な痛みが、何度かのうがいで消えたかと思ったら、次は体験したことがない締めつけ型の頭痛。これが消えたら、次はひどい咳。喉にタオルを巻いて寝ると咳は治まったけれど、鼻水が止まらない。そのうち味覚、嗅覚が消えて、すごい倦怠感まで!! 目が覚めるたびに次から次に思いもかけない症状が表れるって、ほんと恐怖よ。

 それがようやく正月明けの6日。「明日で発症して丸7日ですね。外出してもいいですよ」とかかりつけ医から電話でお墨つきをいただき、保健所からも「大丈夫です」と太鼓判を押された。それでホッしたせいか、翌朝は本当にスッキリと体が起きて、あぁ、コロナとの闘いが終わったんだなって思ったけど……ほんと、甘かったわ。

 感染経験者から「後遺症がきついよ」とか「ものすごい倦怠感とぶり返しで、発症から3週間たってもまだ体がきついから覚悟して」と聞いてはいたけど、ま、人によって症状はさまざまというじゃない? とりあえず元気だし、気分転換に外に出かけたくてたまらなかったから、デパートに行ったわけ。

 徒歩35分。マスクをつけたまま、必要最低限の会話で買い物をすませて、また歩いて帰ってきた。で、いつも通り、手洗い・うがいをした後にベッドにひっくり返って「おお、疲れたけど完治だ!!」と口走ったら、えっ、えっ、どういうこと? 体がだる重くてベッドから立ち上がれないのよ。そして気づけば外が暗くなっている。なんと2時間半、私は寝ていたというか、気を失っていたというか……。

 翌朝は近所に買い物に行こうと着替えをし始めた段階で、「ダメ、ムリだ」。

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