無精ひげに乱雑なままの黒髪で、古く錆びついた雑居ビルのベランダに立つのは、山下智久(37才)。その横には、ウエーブがかかったロングヘアの新木優子(29才)。2人の姿が目撃されたのは1月下旬の夕暮れのことだ。
「都内の下町で、突然“スタート!”のような掛け声が響いて驚きました。おふたりは大勢のスタッフに囲まれていて、映画のロケみたいでした。夕方から夜まで撮影されていて、最後は暗闇の中で演技をされていました」(目撃した住民)
この2人、ファンならずとも驚きのコンビなのである。2008年のSeason1から2018年の映画版まで、大ヒットドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の主人公を演じた山下。新垣結衣(34才)と戸田恵梨香(34才)がメインキャストだったが、2017年放送のSeason3からは、新木も重要なキャストとして加わっていたのだ。
「同作は平均視聴率20%を記録して、劇場版は興行収入93億円と、邦画の歴代実写映画第5位の大ヒットを飛ばしました。もちろん続編が望まれていますが、山下さんが2020年にジャニーズ事務所を退所したことで、現状では難しいといわれています」(芸能関係者)
冒頭の撮影は待望の続編の撮影なのか──と期待せずにはいられないが、その可能性は低いという。
「『コード・ブルー』はドラマも映画も続編の計画は現状ではないようです。山下さんは近々、大手配信メディアの作品への出演が決まっていて、現在、その撮影中。新木さんはその作品の共演者ですね。しかし、山下さんが事務所を辞めてからもコンスタントに仕事ができているのは奇跡に近い。彼も“周囲のサポートのおかげ”と感謝しています」(映画配給会社関係者)
独立後の山下は順調そのものだ。高級ブランド「ブルガリ」などのアンバサダーに就任。昨年のNHK初主演連続ドラマ『正直不動産』では高評価も得た。今年は、日韓共作映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』を製作することも公表している。さらに夏にアルバムをリリースして、ライブツアーを開催する予定だ。
「ジャニーズ退所後には、米国の人気俳優ウィル・スミスの親族が代表を務める事務所に海外案件を業務委託していましたが、その契約は昨年で終了。現在、彼を間近でサポートしているのは妹さんとお母さんです。“家族経営”に近い形の個人事務所ですね」(前出・芸能関係者)
家族の支えで山下の快進撃は続く。
※女性セブン2023年2月16日号