礼儀と言葉遣いを大切にして、相手に接することが思いやりに
お客さまと接するときだけでなく、普段の人とのつきあい方も、穏やかに接し、相手を立てることをよしとしてきたという。
「優しくしてもらって嫌な気持ちになる人はあまりいないと思うんです。私に品性があるかはわかりませんが、礼儀と言葉遣いを大切にして、優しい気持ちで相手に接することが思いやりにつながると思うのです。もしかするとそれが品性なのかなとも思います。私がいまあるのは、ご先祖さまが立派だったからで、その感謝の気持ちは、毎朝お仏壇を拝して示していますが、先代が残した家訓や品々を守り伝えていくことも、ご先祖さまへの感謝の表れかなと思っています」
現在は長男の和仁さんが第13代当主として家を守っている。時代を超えて守るべきものの本質を田中家に垣間見た。
※女性セブン2023年2月16日号