後遺症の主な症状

後遺症の主な症状

 ファイザーやモデルナの「mRNAワクチン」は、ウイルスのたんぱく質の遺伝子の一部を体内に注入することで、新型コロナウイルスの表面に存在する突起状の「スパイクたんぱく」を体のあらゆる細胞に作り出す。そのスパイクたんぱくを体内の免疫細胞が認識するとウイルスへの抗体ができ、コロナの発症や重症化を防ぐという仕組みだ。だが、ここに落とし穴があると吉野さんが語る。

「スパイクたんぱくが体内に出現すると、全身の免疫機能がそれを“敵”と見なして攻撃する可能性があるため、生来の免疫機能に支障をきたす恐れがあります。ワクチン後遺症にはさまざまな症状がありますが、うつや自律神経失調症、記憶力低下やめまいなどの神経機能の異常は、スパイクたんぱくによって免疫異常が生じ、神経組織に炎症が起きることで引き起こされる可能性が大きい。

 そうした神経機能の異常が生じやすいかたがたの傾向として、日頃から鉄分やビタミンB群など大切な栄養素の欠乏がみられる場合が少なくありません。それらは神経伝達物質を合成するために必須の要素で、実際に患者の血液を調べると鉄分とビタミンB群などが足りていないという結果になる例が大部分です」

 吉野さんによれば特に20〜40代の女性は生理に伴う出血の影響も加わって9割以上が鉄欠乏であり、ダイエット志向があってやせ気味の女性はビタミンB群が少ない傾向にあるという。

「加えて、もともと病院に行くほどではないものの更年期障害で不定愁訴があったり、うつ傾向だったりする女性は、ワクチンによる免疫異常がトリガーとなって重い症状が出ることがあります」

 男女差が生じるほかの要因として、佐々木さんは「体格の違い」を指摘する。

「男女には体格差がありますが、一度に接種するワクチンの量は同じです。そもそも、欧米の製薬会社が主導して作られたゆえに、日本人には量が多すぎる可能性もある。特に女性はワクチンが効きすぎて、後遺症が生じている危険性は多分にあるでしょう。現に、当院を受診するワクチン後遺症の患者に体格のいい人はほとんどおらず、小柄で細い人が目立ちます」

 実際に厚生労働省が発表した資料でも、日本人は副反応が出やすいことが示唆されているうえ、アメリカでは小児用のコロナワクチンは大人用の3分の1に用量が抑えられている。現在のワクチンの量が私たちにとって適量とはいえないかもしれないのだ。

※女性セブン2023年2月23日号

ビタミンB群の欠乏で引き起こされる主な症状

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接種死亡事例

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