芸能

『ぽかぽか』スタート1か月でわかった『いいとも』と15もの共通点

『ぽかぽか』 

『ぽかぽか』はハライチと神田愛花がMC(公式HPより)

 何かと話題を提供している昼の帯番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)。フジのこの枠といえば、『笑っていいとも!』が放送されていた枠。“いいとも”との共通点も見られるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 1月9日の開始直後から、何度もツイッターのトレンドランキング入りしているほか、ネットメディアが連日ニュース記事を配信。一方で「くだらない」「けしからん」などの批判も目立つなど、昼の帯番組『ぽかぽか』が賛否両面で話題を集めています。

 前々番組『バイキングMORE』、前番組『ポップUP!』と比べれば活気があるのは明らかですが、ネット上の声で特筆すべきは、『笑っていいとも!』との比較を挙げる人の多さ。しかもポジティブなコメントが多いのは、国民的番組と言われた『笑っていいとも!』との類似点が多いからでしょう。

 下記に『ぽかぽか』と『笑っていいとも!』の共通点を挙げていきます。

 まず「平日昼帯番組のお笑い系バラエティである」こと。裏番組の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)は生活情報がメインで収録パートが大半を占めるなど、生放送の笑いをフィーチャーした『ぽかぽか』や『笑っていいとも!』とは大きく異なります。

 次に「一般観客をスタジオに入れた公開生放送」であること。観客の姿がたびたび映るほか、ときどきMCが話を振って番組に参加しているような一体感を醸し出しています。爆笑の盛り上がりとスベったときの静けさは、まさに公開生放送の醍醐味。しかも『ぽかぽか』はスタジオの外からも番組がのぞけるようになっていて、出演者のファンや観光客が集まってにぎわいを感じさせています。

 3番目は「深夜帯が主戦場だった芸人をメインに据えた」こと。『ぽかぽか』のMCはハライチと神田愛花さんの3人ですが、立ち位置がセンターであるほか、その芸風が番組のカラーとなるなど、事実上のメインは岩井勇気さんで間違いないでしょう。岩井さんは「腐り芸人」として出演する『ゴッドタン』(テレビ東京系)を筆頭に深夜帯の出演が多く、さらにタモリさんのように多才な芸人としても知られていました。いずれにしても一般的な「昼の顔」というイメージとは異なる人選であることが共通しています。

「テレフォン」と「ぽいぽい」の共通点

 4番目は、「曜日替わりの若手アナウンサーを起用している」こと。『笑っていいとも!』の「テレフォンアナウンサー」が若手アナウンサーの登竜門になっていたように、『ぽかぽか』も3年目以内の若手アナウンサーが日替わり出演してフレッシュなムードを醸し出しています。

 5番目は、「ゆるい番組アシスタントがいる」こと。『笑っていいとも!』には「いいとも青年隊」というアシスタントがいましたが、『ぽかぽか』はマスコットキャラクターのまんぷく昼太郎が備品の持ち運びや告知ボード持ちなどを担当。どちらも「カッコイイ」「仕事ができる」というより、脱力系のアシスタントという点が共通しています。

 6番目は、「テーマ曲が流れてMCが登場するオープニング」。『笑っていいとも!』は「ウキウキWATCHING」、『ぽかぽか』はチャラン・ポ・ランタンの「ぽかぽか」が流れる中、MCが階段から歩いて登場するショー形式の演出を採用しています。

 7番目は、「メインコーナーが日替わりゲストのトークである」こと。『笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」がそうだったように、『ぽかぽか』は「ぽいぽいトーク」がメインコーナーとなっています。

 8番目は、「トークコーナーの終盤にゲストのアンケート企画がある」こと。『笑っていいとも!』はタモリストラップがもらえる「100分の1アンケート」でしたが、『ぽかぽか』にも昼太郎ピンバッジがもらえる「たぶん自分が1番ランキング」。どちらもゲスト自ら考えたお題で狙った数値を出すアンケートコーナーです。

 9番目は、「トークコーナーの終盤に翌日ゲストへのリレーがある」こと。『笑っていいとも!』が翌日のゲストを紹介したように、『ぽかぽか』にも「翌日ゲストの『○○っぽい』を言ってもらう」というリレー方式の演出があります。これも連日のトークコーナーにつながりをもたせる構成のアレンジでしょう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
男が立てこもっていたアパート
《船橋立てこもり》「長い髪に無精ヒゲの男が…」事件現場アパートに住む住人が語った“緊迫の瞬間”「すぐ家から出て!」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン