元セクシー女優で、現在は海外を中心にタレント活動をしている澁谷果歩氏が、現役時代に出演したアダルト作品の無修正動画がインターネット上に流出したとして、制作会社ら4者に対し740万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
2月16日、グラディアトル法律事務所の若林翔弁護士らとともに会見を開き、流出発覚から現在の気持ちなどについて話した。
自身の作品の動画の流出が発覚したのは昨年1月頃だという。海外の男性ファンからメールで「とても言いにくいんだけど…あなたの無修正動画が無料動画サイトに流出しているのを見たよ」と伝えられたのがきっかけだった。
澁谷氏がセクシー女優として活動していたのは2014年11月から2018年9月までの約4年間。流出したのは、2017年に関西を拠点にするメーカーから発売された2作品だ。スタッフの「よーいスタート」といった声が含まれる未編集データのため、所有していたのはごく一部に限られると判断したという。
澁谷氏によれば該当の作品は2016年に撮影されたものだ。
「撮影前日に台本がメールで届き、内容も把握した上で、1日で2本分の撮影をしました。私が受け取ったギャラは28万円でした。現場自体は普段の撮影と何ら変わりなく、和気あいあいとした雰囲気で気分良く終えた印象があります。それが5年以上経て、なぜ流出したのかというショックが大きいです。現在の活動にも多大な悪影響があるうえ、日本においては違法となる無修正動画の流出に図らずもかかわっているという事実に唖然としました」(澁谷氏)
損害賠償金を740万円にしたのには理由がある。
「私が受け取ったのは28万円ですが、事務所が5割得たと見ても総ギャラは56万円のはずです。データ管理を怠ったメーカーに対し、総ギャラの10倍プラスアルファの金額を基本線に考え、740万円にしました。決して賠償金狙いというわけではありません」(澁谷氏)