インターネットサイト・ねとらぼが実施した「【30代以下が選ぶ】『最後まで目が離せない冬ドラマ』ランキング」で、見事1位に輝いたのが1月6日からスタートした『今夜すきやきだよ』(テレビ東京系)だ。
女優・蓮佛美沙子(31)とトリンドル玲奈(31)がW主演を務めるこのドラマは、第26回手塚治虫文化賞を受賞した谷口菜津子氏の同名コミックが原作。蓮佛演じる家事が苦手で恋愛体質のキャリアウーマン「あいこ」と、トリンドル演じる家事は得意なものの、仕事には挫折感を持ち、恋愛感情を持つことができない絵本作家「ともこ」。正反対の2人の同居生活を通して、現代女性が日常で直面する「婚姻制度」や「ジェンダーロール」、「生きづらさ」など、様々な問題を美味しそうな料理とともに描き出す作品だ。
なかでも、あいこを演じる蓮佛については〈料理を食べる姿が演技を超えてリアルに美味しそう!〉〈仕事はバリバリこなすのに、恋愛に対しては悩みを抱え、親友のともこに対して甘える姿が可愛すぎる〉と同年代の女性の共感と支持を得ているのだ。
昨年クリスマスの18時過ぎ、女性たちから熱視線を集める同作品のロケ現場を本誌はキャッチしていた。居合わせた男性が当時の様子をこう語る。
「撮影は都内住宅地の薄暗い歩道で行なわれていました。蓮佛さんは20人ほどのスタッフに囲まれており、横断歩道の信号待ちをするシーンなどを撮影していました。
当日、東京の最低気温は1.8℃と極寒。撮影の合間には、蓮佛さんは衣装のコートの上からグラウンドコートを着て暖をとっていましたが、それでも吐く息は白く、大変さが伝わってきました。それでも蓮佛さんは寒そうな素振りを見せることなく笑顔で撮影に臨んでいて、“役者魂”を見せられた気がします」
立ち姿が美しく、背中が丸まりそうな寒さの中でもピシッと背筋を伸ばし、姿勢を崩すことがなかったという。
「クリスマスということもあり、休憩時間中にはトナカイの扮装をしたスタッフらしき男性がギャグを繰り出し、場を和ませていたのですが、蓮佛さんも一緒になって爆笑しながらスタッフを盛り上げていました」(同前)
蓮佛といえば、高校在学中の15歳で初主演した映画『転校生―さよならあなた―』で第81回キネマ旬報ベスト・テン日本映画新人女優賞および第22回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞。