芸能

髭男爵・山田ルイ53世が語るヒゲへの思い「あると安心する。守り神のような存在」

ルイ

「ヒゲは額縁、顔は絵画!」という髭男爵・山田ルイ53世

 いまや男性の42.3%が体毛処理をする時代(除脱毛ブランド『ヴィート』のアンケート調査による。N=400、10〜40代男性を対象に日本で実施)だが、一方では、自己表現の手段としてヒゲにこだわる人もいる。お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世は「ヒゲに救われた」と語る。

 * * *
 芸人の間でヒゲや全身の毛を抜くのが話題になっているとは知りませんでした。恥ずかしながら、ぼくは社交に疎く、「芸能人の友達は?」と聞かれたら、「ひぐち君です!」と相方の名前しか挙げられないような人間なので(笑い)。

 モテるかどうかはわかりませんが、男女問わず、ヒゲが好きだというかたは、一定数いらっしゃる。サンタクロースっぽいというか、安心感の象徴といった部分があるのかもしれない。うちの娘もぼくのヒゲが大好きで、頬擦りしても痛がる素振りは見せません。

 ただ「よその家のパパはヒゲを生やしていないのに、なんでウチのパパはこんなにも……」と疑問は抱いていたようで。積もりに積もったそういった違和感が、10年近く隠してきたぼくの仕事(お笑い芸人の髭男爵)が長女にバレる一因になったのかもしれません。ヒゲで足がついた(笑い)。

 ぼくにとってヒゲはキャラクターだし、ヒゲを疎ましく思ったことはないです。そもそもぼくがお笑いの世界に入った頃は、芸人がヒゲを生やすのって相当な覚悟が必要だった。20年くらい前のお笑い界では、身だしなみを整えなさいという風潮が強くて、よほどの大御所ならともかく、無名の若手がヒゲを生やすなんて偉そうだ、汚いという圧があったように思います。もう、ご法度というか。

キッカケは、とある深夜番組で、くりぃむしちゅーの上田(晋也)さんに「髭でも男爵でもねーじゃねーか」とツッコまれたこと。当時、コンビ名こそ「髭男爵」でしたが、ヒゲも生えていないし貴族の格好もしていなかった。

「そうか……コンビ名の通りにすればいいのか!」

 と思い立ち、ヒゲを生やし始めましたが、先輩や同期からは案の定、「汚いな!」とか「お客さんに失礼だ!」「偉そうだな!」と散々に言われました。やっぱりヒゲって偉人とか権力者っていうイメージもありますからね。変な話ですが、ヒゲに中身が全然追い付いてなかったんでしょうね。若い頃のVTRとか見ても、自信なさげ。ヒゲの後ろに隠れるように振る舞っています。まあ、いまも大して変わりませんが(笑い)。

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン