いまの2人の関係性を、誰が予想できただろうか。2月17日、黒柳徹子(89才)がラジオ『松任谷由実のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にゲスト出演。ユーミンこと松任谷由実(69才)と、2時間にわたり濃密なトークを繰り広げた。
「パーソナリティーを務めるユーミンが、会いたい人をゲストに招く番組なのですが、この番組の55周年を記念した特別な回に黒柳さんを指名したんです。黒柳さんは『徹子の部屋』(テレビ朝日系)でゲストに鋭い質問をして会話を広げていますが、今回は逆の立場。まるで『ユーミンの部屋』状態でした。芸能界で黒柳さんとあれだけフランクに話せるのは、ユーミンくらいですよ」(芸能関係者)
2人の出会いは1981年。重い空気が流れるなかでの初共演だった。当時ユーミンは絶大な人気を博していたが、テレビ番組にはほとんど出演しない歌手だった。その彼女が、黒柳が司会を務めていた音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系)に出演。きっかけは、夫で音楽プロデューサーの松任谷正隆(71才)からの「そろそろテレビに出たら?」という一言だった。
「出演の経緯を耳にした黒柳さんは、生放送中にユーミンに対して“あなた、ご主人に言われたから出たの? ご主人のおっしゃるようになさるかたなの?”と尋ねました。当時27才だったユーミンは黒柳さんの言葉を苦言と受け取り、“女の自立とかにうるさい人”と感じて怖くなったとのちに語っています。初共演は、わだかまりを生んだまま終了しました」(前出・芸能関係者)
2人の関係性が好転したのは、出会いから10年以上が経過してからだった。
「NHKの特番で再び共演することになったのですが、ユーミンはリベンジとばかりに、勇気を振り絞って黒柳さんのモノマネを披露したんです。それを見た黒柳さんは、あまりのクオリティーの高さに大ウケ。初共演のわだかまりがウソのように一気に解けました」(前出・芸能関係者)