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渋野日向子「石川遼とのスイング改造」に終止符 青木コーチとタッグ復活も課題は残る

渋野日向子

今季は復活なるか(写真/Getty Images)

 3月2日(現地時間)に初日を迎える米女子ツアーの「HSBC女子世界選手権」。米ツアー本格参戦2年目となる渋野日向子(24)にとっての今季2戦目となる。今季の初登場となった「ホンダLPGAタイランド」(2月23~26日)では10アンダーの27位タイだった渋野だが、そのスイングの“再改造”に大きな注目が集まっている。ゴルフ担当記者はこう言う。

「今季の初戦では、昨年と比べてトップの位置が高くなったスイングになっており、横振りから縦振りに大きく変わった。渋野は2年前のオフから、石川遼の指導を受けて米男子ツアーの間で流行りのフラットスイングに変えていたのですが、そこから再度の“方針転換”をしたということ。フラットスイングは下半身にパワーがある男子ならドローボールで飛距離アップとショット精度の向上が望めるが、非力な女子ではボールコンタクトが難しいといわれていた。実際、昨年までの渋野も左へのミスが目立ち、左足下がりのライからのショットがうまく打てていない様子だった」

 昨シーズン未勝利に終わった渋野は、このオフにスイング改造を決意。2020年まで師事していた青木翔コーチの門を叩いたのだ。

「青木コーチのもとを離れた時は、“卒業した感覚”と説明し、“自分でやってわからないことがあれば、いつでも頼っておいでと言われた”と語っていた。今回は、2か月前からスイング改造に着手し、まだ完成したとはいえない段階でシーズンを迎えたと説明しています。たしかに、トップでの手の位置が肩より高くなるように意識しているのが見て取れたものの、その高さは安定感に欠けていた」(同前)

 スイング改造の難しさなのだろう。それでも初日を2アンダーの38位で回り、2日目には50位まで順位を下げたものの、3日目、最終日と盛り返して10アンダーの27位タイでフィニッシュしている。今回の改造についてプロゴルファーの沼沢聖一氏が解説する。

「昨シーズンまでのスイングで結果を残すためには、体幹を鍛えてヘッドスピードを上げていく必要があったが、女子プロにはハードルが高い。それに、年齢を重ねて筋力が落ちた時には対応が難しくなっていく。ゴルフを長続きさせるにはオーソドックスなスイングを身につけるべきで、妥当な判断でしょう」

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