H&Mやフォーエバー21が日本に上陸したことで、一気に定着した「ファストファッション」。最近では「プチプラファッション」などと呼ばれて、幅広い年代で人気だ。プチプラはプチプライスの略で、プチ=小さい、プライス=値段の意味。小物なら数百円から、コート類でも1万円以下で手に入るうえ、「これがプチプラ?」と驚く“高見え”アイテムも少なくない。
通販、実店舗を含め、現在国内にどのくらいのプチプラブランドがあるのだろう?
「年々新しいブランドが生まれており、実数の把握は難しいのですが、数百〜数千ブランドに上ると推察されます」と言うのは、プチプラ通販に関する情報を発信するウエブマガジン「【プチ研】プチプラファッション研究所」(以下プチ研)の山ノ内智也さんだ。
“プチプラ=チープで若者向け”というイメージが強いが、近年は品質のよい大人向けブランドも登場しているという。
「定番人気のユニクロやGUと比べ、より中高年世代に合うシルエットやカラー展開の服を提供するブランドも多く、流行を意識しつつ、あくまで大人の女性向けにデザインされている点が特徴です」(山ノ内さん・以下同)
中高年でもトレンドを楽しみたい。そんなとき、価格を気にせず新しいおしゃれにトライできるのもプチプラの魅力。長年プチプラを研究してきた山ノ内さんに、中高年におすすめのブランドを選んでもらったのが別掲の表だ。
中高年こそ買い!今旬アイテム
この春の“旬コーデ”を楽しむ前に、今年のポイントを山ノ内さんに尋ねると……。
「トレンドカラーは淡いイエローやピスタチオグリーン、鮮やかなブルーやピンクです。ミドル~シニア世代は、トップスよりも、ボトムスや小物にこれらの色を取り入れると、大人の雰囲気に仕上がります。
ボトムスは、流行のとろみのあるタックパンツやテーパード(太もも〜足首にかけて細くなる)パンツが、足をすらりと見せてくれ、小柄なかたは足長効果も期待できます。
トップスは、気になるボディーラインをカバーしてくれるレイヤード(重ね着)スタイルが◎。“やや大きめ”がトレンドです。淡い色同士の組み合わせよりも、白や黒などはっきりとした色を入れた方が、スッキリと締まります」