ついに開幕したWBC。大谷翔平やダルビッシュ有らメジャーリーガーのほか、史上最年少三冠王の村上宗隆なども揃い、「史上最強」とも言われるメンバーで3大会ぶりの世界一を目指す。開幕に先駆け、ファンがグッズの争奪戦に奮闘している様子が報じられているが、ルールを逸脱した行為により負傷者が発生していた。
WBCのオフィシャルグッズショップは合宿地の宮崎を皮切りに、壮行・練習試合が行なわれた名古屋(バンテリンドーム、3月3~4日)、大阪(京セラドーム大阪、3月6~7日)、で特設売り場が開設されてきた。3月9日からは試合が行なわれる東京ドームで開設されている。
事故が起きたのは3月6日早朝。京セラドーム大阪での物販初日のことだった。現地にいた人物がこう語る。
「物販は朝5時から先着順で列を形成する、と公式でアナウンスされているのですが、実際は深夜から徹夜組が勝手に非公式の列を形成している。ショップ側もトラブルを起こしたくないから『解散してください』などと対応することはない。
京セラドームではこの非公式の列が階段の側に作られていたのですが、朝5時の公式の列形成の時間が近くなると公式の列にならぶために数百人が階段を猛ダッシュ。スタッフが制止するのもお構いなし。全力で走るだけでなく、柵を倒したり、前を走る人を掴んだり……職員に詰め寄る人もでて、罵声も響き渡っていた。
結局、走った人たちの列形成は認められなかったのですが、この一連の騒動で転倒した人が出て救急車が出動する事態になりました」