自民党が候補者を一本化できず、保守分裂の様相を呈する4月の徳島県知事選。「令和の阿波戦争」と呼ばれる激戦を現時点でリードしているのが「政界のプリンス」こと後藤田正純氏(53才)だ。
「カミソリといわれた後藤田正晴元副総理を大叔父に持つサラブレッドで当選8回のベテラン議員。前回(2021年)の衆院選では無敗を誇った徳島1区で敗れたものの、比例で復活してクビの皮一枚つながりました。もっとも、次の選挙で勝てる見通しが立たず、このまま議員を続けても大臣になれる保証はない。一念発起した彼は今年1月に議員辞職し、退路を断って知事選に打って出ました」(政治部記者)
県民の事前調査では、僅差でトップにつけているが、彼は幾度となくスキャンダルを起こしてきた。東京・銀座のホステスとの不倫を報じられたのは2011年6月。東日本大震災が起きて間もない時期に、あられもないキス写真が写真週刊誌に掲載され、自民党の役職を軒並み辞任する騒動に発展した。
「(妻である)水野(真紀)さんは『いい加減にしなさい!』と叱ったものの、その後も“政治家の妻”として彼を支え続けました。後藤田さんも猛省し、心を入れ替えたはずだったのですが……」(後藤田氏の知人)
再びスキャンダルが持ち上がったのは2018年11月。SNSのやりとりを通じて親しくなった実業家の女性から“結婚詐欺”で訴えられるという前代未聞のトラブルを『週刊文春』に報じられたのだ。
「フェイスブックのメッセンジャーを通じて面識のない女性を食事に誘い、ホテルで密会していたという耳を疑うような内容でした。『総理大臣になるから、ずっとそばにいてほしい』という言葉を真に受けた女性は、後に弄ばれたことを知って提訴。後藤田氏は事実関係を否定したものの、文春には“まさくん”“おハニー”と互いを呼び合う生々しいやりとりも掲載されました」(前出・政治部記者)
フェイスブックを利用した“ナンパ”は彼の十八番なのか。本誌『女性セブン』が取材を進めると、同様の手口で誘い出された女性がほかにもいることがわかった。徳島で後藤田氏と関係を持った20代の女性Aさんもそのひとり。Aさんが語る。
「まさか返事が来るとは思わずダイレクトメッセージを送ったところ、あっさり連絡が来て食事に誘われました。初対面にもかかわらず、下の名前を呼び捨てされたことにはドン引きしましたが、当時は雰囲気があって格好いいと思ってしまったんです。市内のバーでカラオケをデュエットして、ワインのボトルを空けるうちに泥酔して……。気づいたときはタクシーに乗せられて、そのまま徳島駅上のホテルに連れていかれました」