スポーツ

高市大臣、繰り返す「捏造」主張 もはやがっかりしない心理を「侍ジャパン」を引き合いに心理士が分析

参院予算委員会で立憲民主党の小西洋之氏の質問に答弁する高市早苗経済安全保障担当相。3月8日午後、国会内(時事通信フォト)

参院予算委員会で立憲民主党の小西洋之氏の質問に答弁する高市早苗経済安全保障担当相。3月8日午後、国会内(時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、国会議員と野球日本代表・侍ジャパンにかける期待の違いについて。

 * * *
 今週は、これってどうなの?と思うニュースが目白押し。参院のガーシー議員(51才)は懲罰委員会の決定に従い、議場で陳謝するため帰国すると言っておきながら、やはり帰国せずに陳謝動画を提出し、国会に拒否された。自分に票を入れてくれた有権者のために帰国し陳謝するとコメントしていたが、国会議員としての責任感などやはり無く、逮捕が怖いだけの自己保身でしかなかった。

 こちらも呆れたニュースだが、放送法の政治的公平性の解釈をめぐる文書について、当時の総務相だった高市早苗氏(62才)はこれを”捏造”と主張し、誤りなら辞職するとまで言っていた。だが松本剛明総務相(63才)が「すべて総務省の行政文書」と認定したにも関わらず、辞任を否定し捏造文書と繰り返す始末だ。安部晋三政権下では、他にも公文書の改ざんや隠ぺいが露呈し世間を騒がせたが、当時の大臣自ら官僚が文書を偽造したと非難するとは、政界や省庁が腐敗しているのか、政治家になると自己保身が強くなるのか、考えるほどおかしな話だ。

 見聞きしているだけで笑っちゃうような政界の騒ぎをよそに、世間はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で盛り上がっている。こちらは政界とは違い、白黒がはっきりするスポーツ界。ミスをすれば誰の目にも明らかになり、政界ではよくあるような言い繕いや言い訳、理由付けに解釈の相違、忘却などで逃げおおせるような自己保身が通用する世界ではない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“令和の小泉劇場”が始まった
小泉進次郎農相、父・純一郎氏の郵政民営化を彷彿とさせる手腕 農水族や農協という抵抗勢力と対立しながら国民にアピール、石破内閣のコメ無策を批判していた野党を蚊帳の外に
週刊ポスト
緻密な計画で爆弾を郵送、
《結婚から5日後の惨劇》元校長が“結婚祝い”に爆弾を郵送し新郎が死亡 仰天の動機は「校長の座を奪われたことへの恨み」 インドで起きた凶悪事件で判決
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
「最後のインタビュー」に応じた西内まりや(時事通信)
【独占インタビュー】西内まりや(31)が語った“電撃引退の理由”と“事務所退所の真相”「この仕事をしてきてよかったと、最後に思えました」
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬・宮城野親方
【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
 6月3日に亡くなった「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
【追悼・長嶋茂雄さん】交際40日で婚約の“超スピード婚”も「ミスターらしい」 多くの国民が支持した「日本人が憧れる家族像」としての長嶋家 
女性セブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン