不倫の発覚によって、一時はキャリアの危機に追いやられていた俳優の東出昌大とお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建。騒動の余波は今なお続いているが、それぞれに完全復活に向けて動き出している。
2020年1月に共演した唐田えりかとの不倫が報じられた東出。同年8月には、当時妻だった杏との離婚が発表され、2022年2月には所属していた芸能事務所ユマニテとの専属契約が解消された。
「不倫騒動によって、仕事が激減した東出さんですが、その後は少しずつ仕事を増やしています。昨年12月の『天上の花』、今年1月の『とべない風船』、今年3月の『Winny』と主演映画が立て続けに3本も公開されており、映画界では存在感を見せ始めていますね」(芸能関係者・以下同)
東出は3月11日、都内で行われた『Winny』の舞台挨拶に出席し、「僕には芝居しかないと思って、演技に没入しました」と発言。俳優業と真摯に向き合う姿勢を見せていた。しかしネット上では、
〈信用を失くしてからもう一度チャンスをと願ったところでその通りになる訳ではない〉
〈不倫は芸の肥しと言われた時代は、もう一昔前の話〉
〈そんなに情熱を持って取り組んでる仕事だったのに、何故失くすような事をしたのか〉
など、相変わらず厳しい意見が少なくない。
「芸能人の不倫スキャンダルはとにかく後を引きやすい。東出さんの場合、元妻の杏さんが子育ての真っ只中に不倫をしていたということもあり、とても印象が悪く、今でも批判的な声が多いですね。
しかし、その一方で、事務所をやめた後は、山奥で狩猟をしながら自給自足の生活をしている様子が報じられるなど、これまでとは違った一面も見えてくるようになりました。そういった部分が、ほかの俳優にない個性となり、仕事も増え始めているようです。イメージの悪さゆえに地上波ドラマへの出演は、少々ハードルが高いものの、映画やネット配信ドラマであれば、まったく問題ないですし、“話題性”を狙って東出さんをキャスティングするケースもあるでしょう」
ネット番組でイジられまくる渡部
一方、2020年6月に複数の女性との不倫が報じられたアンジャッシュの渡部建。妻である佐々木希とは離婚せず、所属する人力舎からも退社しなかったが、騒動から1年半以上、芸能活動を自粛した。
渡部が、芸能活動を再開したのは、2022年2月放送の『白黒アンジャッシュ』(チバテレビ)。それから当分は同番組に出演するのみの活動だったが、同年11月にはABEMAで配信された『チャンスの時間』、『有田哲平の引退TV』という2つの番組に出演し、徐々に活動の場を広げている。
「『チャンスの時間』では千鳥が、『引退TV』では有田さんが、それぞれ渡部さんを躊躇なく思い切りイジっていて、芸人としてはかなり“オイシイ”状況だったと言えます。不倫騒動に不快感を抱いていた人もスッキリする内容だし、当然ながら笑いにもつながっているしで、渡部さんの生きる道が見えた2つの番組だったと思います」