特殊詐欺に関与したとして、東京・中野区の美容サロン経営、金地紗弓容疑者(37)ら女性2人が詐欺と窃盗の疑いで逮捕された。今年1月、金地容疑者らは銀行員を装い東京都・品川区に住む高齢女性に電話をかけて、キャッシュカードなどをだまし取り、現金約17万円を引き出したと見られている。全国紙記者が語る。
「警視庁捜査2課によると、金地容疑者たちは過去に約35件、被害総額約3000万円の詐欺事件に関わっている可能性があるとされています。金地容疑者は特殊詐欺グループの“リクルーター”として、メンバーを勧誘していました。指示役からは携帯電話で“女の子優先でお願いします”といったメッセージを受けていたようです。被害者の警戒心を解くために、『受け子』などの実行役を女性ばかりにしていたそうです」
一方で金地容疑者の表の顔は、都内のエステサロンの経営者だった。彼女の知人が証言する。
「金地さんはずっと美容業界で働いて、2019年9月、念願の自分のエステサロンをオープンしました。貯金がないなか一念発起して始めた事業で、当初は順調だったみたいです。本人は『オープン2か月で月商100万円を達成した』と喜んでいましたが、まもなくコロナ禍に。経営難でクラウドファンディングを始めたものの、上手くいかなかったようです」
2020年5月に立ち上げられたクラウドファンディングは、目標金額150万円のところ、結局、支援総額ゼロのまま終わったようだ。前出の知人は当時、違和感を覚えた出来事があったという。