国内

暴力団で通達文「携帯はマナーモードに」「お金の貸し借りは禁止」 組織が組員にコンプラを求める背景

暴力団とコンプライアンス(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)

暴力団とコンプライアンス(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)

 暴力団といえば違法行為もいとわない何でもありの組織──そう認識している人が多いだろうが、令和の暴力団はそうもいかないようだ。関東に本拠地を構える広域暴力団が傘下組織に出した通達文の内容が、組員に一般企業さながらコンプライアンス遵守を促していると話題になっている。

 この広域暴力団が〈通達事項〉として傘下組織に配った複数枚の紙には、新入社員が研修で学ぶような“社会人としての心得”に似た内容が記されている。(以下、〈 〉内は原文ママ)

〈会員同士のお金の貸借は厳禁とする〉

〈定例幹部会又は会合が開催されている時は携帯電話の呼び出し音はマナーモードに設定するか電源をオフにしておいて下さい〉

 また、幹部会が開かれる施設近隣のサービスエリアで集まることなども〈他の利用者に御迷惑が掛かり今迄何度か当局に通報が入る事態になっておりますのでその様な行為はお止め下さい〉とも記されている。組員は幹部会でトップに挨拶した後は、廊下などで立ち話をせず、速やかに席に戻らなければならないという。

 暴力団特有の“心得”も。今年2月に六代目山口組の幹部3人らが親族など他人名義のETCを使って高速道路を利用したことで逮捕されたが、これについても言及。暴力団員は暴排条例からクレジットカードを作れず、ETCカードも取得できない。そのため、高速道路を利用する場合は現金払いのみだ。この組織は丁寧に、首都高速のETCでなければ乗れない料金所を別紙にまとめて記載し、〈私達にも起こり得る事件で御座いますので注意して下さい〉とETCの利用自粛を求めている。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン