WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で一躍“時の人”となったラーズ・ヌートバー(25才)。彼は埼玉県出身の母・久美子さんとアメリカ人の父・チャーリーさん(56才)との間にアメリカで生まれた。久美子さんは、中学・高校時代にソフトボール部で活躍した過去があり、ヌートバーの野球人生に大きな影響を与えた。
「ヌートバーのバットを寝かせて肩にかつぐような独特のバッティングフォームは、高校時代の久美子さんとそっくりなんだそうです。久美子さんは、ヌートバーが小さい頃から彼を積極的にサポートしていました。野球の試合には欠かさず足を運び、いつも最前列で応援していましたね」(久美子さんの知人)
子供には外で伸び伸びと遊ばせるのが久美子さんの教育方針だった。アメリカで自宅を購入する際も運動公園が近いという理由で即決。野球をはじめ、バスケットボールやホッケー、アメリカンフットボールなどさまざまなスポーツに触れさせた。結果、ヌートバーは野球だけでなく、アメフトでも将来を有望視される選手に成長した。大学進学の際には、野球とアメフトのどちらに専念するかの選択を迫られたほどだった。
「アメフトはアメリカでもっとも人気のあるスポーツです。アメフト選手への憧れもあったようですが、悩んだ末に野球を選びました。久美子さんが野球好きだったことが、決め手になったようです」(現地のスポーツ紙記者)
ヌートバーにとって久美子さんは、母親以上の存在なのかもしれない。メディアのインタビューに「母は自分にすべてを捧げてくれた人」と語り、1月15日に開催されたカージナルスのファンイベントでは「ぼくはママズボーイ(お母さんっ子)だから。彼女を笑顔にしてあげられるのは、とてもクールなことなんだ」と明かした。
「ヌートバーと久美子さんは、特別な深い愛情でつながっているように感じます。現在も毎日のようにテレビ通話をしているし、必ず“アイ・ラブ・ユー”と言って通話を終了する。アメリカでは愛の言葉を口に出すのが当たり前とはいえ、25才の息子が母親とこれだけ仲がいいのは珍しいことです。そればかりか、2人はいまだに取っ組み合いのけんかや、プロレスごっこをすることもあるようですよ」(前出・現地のスポーツ紙記者)
侍ジャパンでの大フィーバーにも、久美子さんの“後押し”があった。ヌートバーが正式に侍ジャパン入りを打診された際、監督の栗山英樹(61才)らとのオンライン面談に久美子さんも同席している。