佐野:お芝居をもっともっと勉強していきたいです。ダンスとは違うけれど、同じ表現者として新たなことを学びたい。そこにおもしろみを感じて、俳優業に挑戦し続けています。今作でも、桐谷さんや敵役の森田剛さん(44才)のオーラにも触れながら、たくさん学ばせていただきました。
沖田:この物語で描きたかったことのひとつに、「孤独」というものがあります。主人公の木原は過去に大切な人たちを殺されていて、それを克服しようと必死に奮闘するわけですが、どこまで闘っても悲しみもさみしさも消えない。大切な人が戻ってくるわけじゃない。主人公の敵である冴木(森田剛)も、闘いのなかで、次々に仲間たちを失っていく。どこまでいっても、彼らは“救われない”んです。
最終回では、1話から9話までの物語をすべて回収していき、さらに驚きがある展開になっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。それでも、最終回が終わっても、彼らの物語は終わらないんです。彼らが「孤独」を抱えて、もがき続ける人生は、続いていく。そういうところを、表現したかったし、感じてもらえたらいいなと思います。
佐野:最終回は、アクションも物語の展開も“全部のせ”です。衝撃の結末とエンドロールは、すごいエモさもあって、エキサイティングで、個人的には、もっともっとこの先も見たいってなりました。桐谷さんは、現場でもずっと「次はタイあたりで続編を撮りたいなぁ」って言われていました。まずは今作が、最後まで大盛り上がりして、本当にそんな未来になっていけたら、最高です。