スポーツ

吉村洋文・大阪府知事が春場所千秋楽の表彰式を「欠席」 公職選挙法との関係か、選管の見解は

府知事選が23日に告示され、街頭演説などに力を入れる吉村氏(時事通信フォト)

府知事選が23日に告示され、街頭演説などに力を入れる吉村氏(時事通信フォト)

 3月26日に、エディオンアリーナ大阪で開催されている大相撲春場所が千秋楽を迎える。大混戦で幕内最高優勝の行方はまだまだわからないが、優勝力士が決まるとそれに続いて表彰式が行なわれる。年に一度の大阪開催となる春場所では、「大阪府知事賞」の贈呈のため、現職の大阪府知事が姿を見せるのが恒例だが、今回の贈呈者は吉村洋文知事ではなく、山口信彦副知事になることが発表された──。

 大相撲の本場所は、千秋楽に幕内の優勝力士が決まると引き続き表彰式が行なわれる。君が代斉唱、賜杯拝戴、優勝旗授与、内閣総理大臣賞授与、優勝力士インタビューと続くが、このあたりで午後6時となりNHK中継は終了。

 ただ、中継終了後も会場では30分以上表彰式が続く。モンゴル国総理大臣賞、日仏友好杯、メキシコ合衆国友好楯、アラブ首長国連邦友好杯、ハンガリー国友好杯、チェコ国友好杯といった各国からの表彰があり、さらにNHK金杯、優勝額という流れだ。

 年に一度の大阪開催となる春場所では、そこに造幣局理事長賞、近畿各府県の知事賞の贈呈が連なる。大阪府知事賞、和歌山県知事賞、奈良県知事賞、湯浅町長賞とあるが、なかでも副賞が豪華なことで知られているのが「大阪府知事賞」だ。

 大阪の地酒72本、岩おこし・栗おこし1000枚、551蓬莱豚まん370個、だんじりプリン144個、だしパック750パック、河内もなか350個、あまくち醤油144本、水ナス漬120個、フジコーラ40本、焼き肉のタレ12ケース、黒舞昆70袋、イチビリコーラ72本、唐揚げ粉360袋、コラーゲンブレッド120斤、れんこんうどん100袋というのがその内容。

 大量のご当地商品の贈呈にあたっては、大阪府知事がプレゼンターとして土俵に上がるのが恒例となっている。過去には横山ノック氏、橋下徹氏、松井一郎氏ら歴代知事が千秋楽の土俵に上がって表彰を行なっている。2000年に知事に就任した太田房江氏が土俵に上がって表彰したい意向を示したものの、大相撲の伝統である土俵の「女人禁制」のために断わられて大きな議論になったこともある。

 2008年には当時知事の橋下徹氏が22回目の優勝を決めた横綱・朝青龍に「大阪を元気にしてくれてありがとう」と叫んで拍手喝采だった。昨年も吉村知事が登場し、「若隆景渥殿」と読む際に噛んでしまい笑いと拍手が起きていた。

 ところが、今年は贈呈者が吉村知事ではなく、山口副知事となることが大阪府府民文化部から発表されたのである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
屋根工事の足場。普通に生活していると屋根の上は直接、見られない。リフォーム詐欺にとっても狙いめ(写真提供/イメージマート)
《摘発相次ぐリフォーム詐欺》「おたくの屋根、危険ですよ」 作業着姿の男がしつこく屋根のリフォームをすすめたが玄関で住人に会ったとたんに帰った理由
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン