旧五摂家の名前
リストの“一番上”に名前があるのは、やはり賀陽家だという。前出・宮内庁担当記者が語る。
「当主の賀陽正憲氏は、皇籍離脱前は皇位継承順位8位だった賀陽宮恒憲氏の孫にあたる。天皇陛下とは学習院初等科から大学までの同級生で、メーカーや大手信託銀行勤務を経て宮内庁に転職しました。その後、外務省に出向しています。皇太子時代の陛下と雅子さまと食事をともにしたこともあり、天皇家とは非常に近しい関係です」
賀陽家に続く候補が他の旧宮家の面々だ。賀陽家のほか、久邇家、東久邇家、竹田家の3家にも男系男子がいる。
旧宮家の名前が挙がるのは皇位継承の他にも理由があるという。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が語る。
「家系図が明確なので、一般人に比べてお相手やその一族の素性調査がしやすいのです。かつて宮内庁関係者を取材した際、“お相手選びで重要なのは現在でも将来でもない。過去だ”と話す人がいました。これは先祖代々の氏素性の把握を重視する姿勢の表われでした。“どこの馬の骨か分からない人を皇室に入れてはいけない”と公言する宮内庁幹部もいました」
その言葉を補強するように、ここにきて宮内庁が皇族のお相手選びに一層慎重になっていると明かすのは、前出の皇室ジャーナリストだ。
「眞子さん(31)と小室圭さん(31)の結婚騒動です。圭さんの母親の金銭トラブルで2人の結婚に逆風が吹き荒れたのは記憶に新しい。あの一件以来、宮内庁はお相手やその家族の素性について、これまで以上に気にかけるようになったと言われています」