日本の住環境や暮らしに寄り添い、家電の性能や使い勝手を追求する「シャーク」。2020年登場の「EVOPOWER SYSTEM」は、コードレススティック掃除機としてもハンディクリーナーとしても使用でき、独自開発の「ブラシレスパワーフィン」を搭載。これはフローリングや畳、カーペットなどさまざまな床に密着し、ゴムべらのようなフィンとソフトローラーが髪やペットの毛も絡まずに取り除く(同社のテストによる)。さらに、ヘッドが左右に90度まで稼働し、ソファの下など隙間の奥まで引っかからずに届くスリムな形状は、全方位の掃除を可能にした。
今回、「自動ゴミ収集ドック」の付いたモデルが誕生した。
「掃除機をドックに戻せば、充電しながら本体のダストカップにたまったゴミを自動的に収集する機能です。約30日分をためておけるため、ゴミ捨てが月1回(1日1回使用した場合。部屋の環境により異なる)で済みます」(同社・PRマネージャーの岡政樹さん、以下同)
コードレススティック掃除機ユーザーの70%が「掃除機にたまったゴミを捨てるのは面倒」という同社の調査データがあり、2022年発売の上位モデル「EVOPOWER SYSTEM iQ+」にこの機能を初搭載した。好評を博し、今回スタンダードモデルにも採用。利便性を高めた。
収集ドックにゴミを集め、本体にためないメリットは何だろうか。
「掃除機本体のフィルターにゴミが蓄積せず、吸引力の低下につながりにくい点です。また、ドックからダストボックスを引き出してボタンを押すだけでゴミがストンと落下するため、月1回のゴミ捨ても簡単。手を汚しません」
ただし、ゴミが掃除機からドックに移動する際、70デシベル程度の集塵音が15秒ほど続くという。
「夜間など作動音が気になる時間帯は『自動ゴミ収集停止ボタン』(写真参照)を押せば停止モードに切り替わります。都合のよいときに解除すれば、すぐにゴミ収集が始まります」
紙パックは不要で、ダストボックスは水洗いができる点もうれしい。ドックにはHEPAフィルターが内蔵され、細かいほこりやアレルゲンを99.99%(0.3-10μmの粒子におけるIEC規格62885-2 Cl 5.14に基づく)閉じ込めるため排気もクリーン。それでいてインテリアになじむスタイリッシュなデザインをキープ。掃除のハードルをとことん下げた逸品だ。
【商品DATA】
『Shark EVOPOWER SYSTEM STD+ コードレススティッククリーナー CS150JAE』/シャーク/4万9500円
カラーはホワイト。
サイズ/高さ1057×幅410×奥行257mm(収納時)
本体重量/約1.9kg(スティック時)
ブラシ付き隙間用ノズル・マルチノズル・布団ノズル・自動ゴミ収集ドック(充電機能付き)・リチウムイオンバッテリー1個が付く。約3.5時間の充電で、ハンディでの使用時は最大17分、コードレススティックでの使用時は最大13分の運転が可能。
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2023年4月13日号